書いていませんか?こんな質問文
つい書いてしまいがちですが、読みやすく洗練された質問文にするために避けるべきパターンとその例を紹介します。
助詞「の」の連続
助詞「の」が連続すると稚拙な印象を与えます。
文中の修飾関係も把握しにくくなります。
場合によって2回の連続までは許容範囲かもしれませんが、できるだけ連続を避ける文章を工夫しましょう。
[Before]
? 注文画面のカテゴリーの順番を(移動|変更)したい
➡ NG:「注文画面のカテゴリーの順番」
[After]
? 注文画面に表示するカテゴリーの順番を(移動|変更)したい
[Before]
? 検品サービスの(利用できる|対象の)(商品|アイテム)は?
➡ NG:「検品サービスの対象の商品」
[After]
? 検品サービス(を利用できる|対象の)(商品|アイテム)は?
漢字の連続
質問文内で漢字がいくつも連続すると読みにくくなります。
固有名詞や特定の用語などを除き、漢字が6文字以上続く表記が質問文に含まれる場合は見直しましょう。
[Before]
? (利用|:手続)可能時間を知りたい
➡ NG:「利用可能時間」
[After]
? (利用|:手続き)(が可能な|できる)時間を知りたい
[Before]
? 勤務表の遅刻早退時間項目(に表示される|で確認できる)(勤務|労働)時間は、どのように(集計|カウント)されたものですか?
➡ NG:「遅刻早退時間項目」
[After]
? 勤務表に遅刻早退時間として(表示される|出る)(勤務|労働)時間は、どのように(集計|カウント)されていますか?
接続助詞「が」
逆接の接続助詞「が」を使うと冗長な質問文になりがちです。
「が」を使わずに書けないか検討しましょう。
[Before]
? ゆうちょ銀行に振込みたいが、ゆうちょの(口座番号|記号|番号)だと桁数が(足りない|少ない)
➡ NG:「~に振込みたいが」
[After]
? (振込|:入金)先となるゆうちょ銀行の(口座番号|記号|番号)だと桁数が(足りない|少ない)
[Before]
? 勤務設定を(追加|登録)したが対象の(ユーザー|利用者)に反映されない
➡ NG:「~を追加したが」
[After]
? (追加|登録)した勤務設定が(対象|該当)の(ユーザー|利用者)に反映されない
「どうすればよいですか?」
「どうすればよいですか?」を含めると質問文が長くなります。
このような言葉で検索されることも稀なので、質問文からは省きましょう。
[Before]
? 休職(者|扱い)にする(メニュー|ボタン)が(表示されない|:無い|見つからない)が、どうすればいいですか?
➡ NG:「どうすればいいですか?」
[After]
? 休職(者|扱い)にする(メニュー|ボタン)が(表示されない|:無い|見つからない)
「~することはできますか?」
「~することはできますか?」を使うと冗長な質問文になりがちです。
シンプルに「~できますか?」、「~られますか?」と書けないか検討しましょう。
[Before]
? 無料トライアル中にサービスについて(サポートを受ける|問い合わせをする)ことはできますか?
➡ NG:「~することはできますか?」
[After]
? 無料トライアル中にサービスについて(サポートを受けられますか|問い合わせできますか)?
同じ単語の繰り返し
一つの質問文内で同じ単語が繰り返し使われていると冗長になりがちです。
同じ単語を繰り返さずに書けないか工夫しましょう。
同じ単語を1回のみ使うことにより、以下のように「サービス担当者」だけでなく「サービス管理者」にも対応できます(繰り返し使うと単語を揃える必要が生じ、言い換えを拡張しにくくなることもあります)。
[Before]
? サービス担当者として(登録|設定)していた(ユーザー|利用者)をサービス担当者から削除するには?
➡ NG:「サービス担当者」
[After]
? サービス(担当者|管理者)としての(登録|設定)を(削除|解除)する(方法|手順)は?
[Before]
? データの最終確認(完了|終了)前に(インターネット|通信|:Wi-Fi)が(切断された|途切れた)場合、データ(の処理状況|が保存されているかどうか)を確認するには?
➡ NG:「データ」
[After]
? サービスの(利用|手続き)中に(インターネット|通信|:Wi-Fi)が(切断された|途切れた)後、データが(正しく|正常に|適切に)(処理されているか|送信されているか)を確認する方法は?
答えありきの質問文
本文の内容を質問文に展開しようとしたときに、答えありきの不自然な質問文や無理やり感のある質問文になってしまうことがあります。
質問文がユーザーの問いとして現実的な内容になっているか確認しましょう。
[Before]
? ミステリーセッティングは(フランス|:仏)生まれの(技術|:方法)ですか?
➡ NG:「フランス」ありきで質問文を作成している
[After]
? ミステリーセッティングは(どの国|:どこ)(で生まれた|で開発された|発祥の)(技術|:方法|:留め方)ですか?
言い換え表現のミスマッチ
言い換え表現の組み合わせにミスマッチが生じ、意味的に不適切な質問文が生成されることがあります。
一つの質問文に相反する要素を盛り込まず、要素ごとに別の質問文に分割しましょう。
[Before]
? (半日|午前|午後)休を(取得する|取る)際、(遅刻|早退)として(集計|カウント)されないようにする方法は?
➡ NG:「午前休」と「早退」、「午後休」と「遅刻」の組み合わせでミスマッチが生じる
[After]
? (午前|:AM)休が遅刻として(集計|カウント)されないようにする方法は?
? (午後|:PM)休が早退として(集計|カウント)されないようにする方法は?
並列要素の言い換え表現化
言い換え表現として扱った単語は、Helpfeel上ではそのものズバリが検索キーワードとして入力されない限りランダムに選択されます。
そのため、質問文がユーザーの目的とは異なる単語を含んだパターンで表示された場合、再検索や離脱につながる可能性があります。
これを避けるため、ページタイトルに「~を確認・変更したい」のように目的が異なる単語が並列に記載されている場合は、質問文でも同様の対応をしましょう(特に1つ目の質問文)。
「キャンセル」「取り消し」のような同義語は、言い換え表現
(キャンセル|取り消し)
にして問題ありません。 参考:
[Before]
? メールアドレスを(確認|変更)したい
➡ NG:「確認」「変更」が言い換え表現になっている(「メールアドレス」で検索した場合、「確認」または「変更」がランダムに選択されるため、ユーザーの目的にマッチしない質問文が表示される可能性がある)
[After]
? メールアドレスを確認・変更したい
[Before]
? (日別|週別|月別)で売上分析をする(方法|手順)は?
➡ NG:「日別」「週別」「月別」が言い換え表現になっている(「売上分析」で検索した場合、「日別」、「週別」、「月別」がランダムに選択されるため、ユーザーの目的にマッチしない質問文が表示される可能性がある)
[After]
? 日別・週別・月別で売上分析をする(方法|手順)は?