複合ガラス電極C-171と複合ダブルジャンクション電極C-173の使い分けとエタノール溶媒での酸価測定

複合ガラス電極C-171と複合ダブルジャンクション電極C-173の使い分けとエタノール溶媒での酸価測定

複合ガラス電極C-171は水溶液系での中和滴定に適しており、複合ダブルジャンクション電極C-173は非水溶媒や特殊な溶媒を使用する場合に適しています。エタノールを溶媒とする酸価測定では、C-173を使用してください。

C-171は内部液として3.3mol/L塩化カリウム水溶液のみが使用可能です。このため、水系の中和滴定には適していますが、非水系や酢酸など特殊な溶媒では内部液を変更できないため使用できません。

一方、C-173は内部液を任意に選択できる構造を持ち、液絡部の面積が大きく設計されています。そのため、有機溶媒など電気伝導度が低い場合でも安定した測定が可能です。エタノールを溶媒とする酸価測定では、C-173の外筒内部液を1mol/L塩化リチウムエタノール溶液(品目番号:61-00081-01)に交換してください。この操作により、非水溶媒中でも電位が安定します。

溶媒の種類や必要な内部液、液絡部の構造に応じて適切な電極を選択してください。
Powered by Helpfeel