【イベントレポート】「授業づくりx生成AI活用」勉強会 ー生成AIの活用も見据えてー2025年12月6日
2025年12月6日に日本大学文理学部で開催された「授業づくりx生成AI活用勉強会」についてのレポートをまとめました。
インデックス
全体会:生成AI活用基礎講座
登壇者 東奥義塾中学校・高等学校 井上嘉名芽先生
生成AIを授業でどのように使えるか、授業が生成AIでどう変わるかをハンズオン形式で体験させていただきました。
生成AIの適正利用のためのポイント
情報のカットオフ(いつの段階の情報を入手しているのか)、ハルシネーション、著作権向けの対策など、生成AIを適正に使っていくためのポイントについてお話いただけました。
プロンプトを入れてみよう
Geminiを使ってプロンプトを実際に入力していただいて、生成AIがどのように使えるのかご説明いただけました。
プロンプト作成のポイントをお話しいただけるとともに、事前にプロンプトを設定しておくことで規定の役割を果たすGemなどの機能をご紹介いただけました。
NotebookLMを使おう
特定のソースをもとに資料を作成できるため、教育に特化している生成AIであるNotebookLMについてご説明いただけました。
先生が作成したプリントやテキストをもとにスライドや資料などが作成できるため、授業準備などに活用していただけます。
Briskを使おう
webサイトやYouTubeの動画からテストや資料を作成できるBriskについてご説明していただけました。
授業準備や学習に特化した生成AIであるBriskを活用することによって効率よく授業準備やテスト作成ができることをご説明いただけました。
ロイロと生成AI
最後にロイロノートと生成AIをどのように組み合わせていくのがいいのかお話いただけました。
ロイロノートはwebカードを使ってwebページを送付できます。そのため、Gemなどを簡単に配布することができます。また、アンケートカードを使って生徒の意見を回収し、エクセルに書き出すことができます。その内容を生成AIに簡単に取り込み分析することができます。
分科会:ロイロ認定ティーチャーの先生方による実践活用ワークショップ
各教科の先生方の実践ワークショップが行われました。
様々な教科の先生方の実践をワークショップ形式でご提示いただけました。
小学校:AIと創る“新しい”授業 〜先生の“おしごと”アップデート計画!〜
登壇者 敬愛小学校 梅下博道先生
生成AIを使って、児童生徒に動的にフィードバックをしていくことで、先生の負担感をなるべく小さくしながら、児童生徒が主体的に学べる授業をどのように作れるのかお話いただけました。
児童生徒が生成AIを使ってフィードバックを自ら受けたり、ロイロノートの提出箱で児童生徒が提出した内容をNotebookLMなどに入れて分析を行うなどAIを活用することによって双方向型の授業をどのように実践しているのかお話いただけました。
小学校:学ぶ社会科から、つくる社会科へ
登壇者 洗足学園小学校 宮田好展先生
児童生徒がプレゼンテーションや動画を作る体験を通じて、創造的に学ぶ社会の授業の実践についてお話いただけました。
実際に参加された先生方にもプレゼンテーションを作成していただき、受動的に知識を受け入れるのではなく、自らアウトプットを作成していくことでどのような学びが実現できるか体験していただけました。
国語:ICT×探究で変わる国語の授業デザイン ―創造的表現活動の実践報告―
登壇者 藤村女子中学高等学校 守田詩帆菜先生
PBL(課題解決型学習)に基づき、生徒が自らの考えをまとめ、感性を表現していく国語の授業づくりの実践についてお話いただけました。
映像作成など、読解に止まらないさまざまな課題を設定することによって、児童生徒が自らの感性に従って読みを進めていった実践をお話しいただけました。
数学:私の数学授業準備お見せします 〜生成AIでスライド作成やロイロの準備など〜
登壇者 多治見西中学校・高等学校 小木曽賢吾先生
授業準備で大切にしている考え方をお話いただけるとともに、児童生徒が協働的な学びと個別最適な学びを両立させている授業の準備をAIなども活用してどのように効率よく進めているのかお話いただけました。
中学校の数学の授業準備を実際に進めている様子をご紹介いただけながら、端末の設定や、省力化した授業準備の工夫なども含めて、児童生徒が主体的に学ぶ持続可能性の強い授業準備の方法をお話いただけました。
社会:AIと考える政治参加〜「あと3年」を体験しよう〜
登壇者 横浜市立希望が丘中学校 水山哲之介 先生
有権者教育を題材に、AIを活用して社会の授業をどのように進めていくのかご説明いただけました。
架空の政党の政見放送をAIで作成したり、生徒から架空の政党への質問を生成AIを使って回答する活動などを通じて、生徒が有権者としてどのような観点で投票先を選べばいいのか、共有ノートで意見を共有しながら進める活動を実際に体験させていただけました。
英語:英語スピーチ作成:AIアプリ✖︎ロイロで授業デザイン
登壇者 横浜隼人中学・高等学校 横尾ゆかり先生
さまざまな生成AIとロイロノートを組み合わせることで、児童生徒が積極的に活動しながら4技能を習得していける授業の実践についてお話いただけました。
ロイロノートの録音機能を自動採点アプリと組み合わせたり、自動生徒の作成した文章をAIで添削したりロイロノートをデータのハブとして児童生徒のデータを集約したり、フィードバックを送信したりしながら学びを深めるさまざまな実践についてお話いただけました。
理科:AI時代に『感性』を活かす!〜誰一人取り残さない授業を〜
登壇者 郡山ザベリオ学園中学校 荒井裕美先生
生成AI時代だからこそ、児童生徒の興味を引き出し、主体的に学ぶためにどのような仕掛け作りや授業の進め方が大切かお話いただけました。
理科において大切な好奇心や知りたいという気持ちを引き出すためにどのようなワークが必要かお話いただけるとともに、実際に会場でフィールドワークをしていただくことで児童生徒の興味を引き出しながら学びを進めていく活動を実施していただけました。
情報:生成AIとロイロノートは、相性が良い?!
登壇者 大商学園高等学校 中村天良先生
ロイロノートと生成AIを組み合わせることによって、授業での生成AIの活用が進んでいく事例についてお話いただけました。
例えば、ロイロノートの授業案サイトに掲載されている事例をNotebookLMに取り込み、その内容をもとに自分の授業向けのスライドを作成したり、提出箱からの書き出しの機能を使って自動採点を行なったりする事例についてご紹介いただけました。また、ロイロノートの書き出しの機能は生徒も活用できるため、生徒がロイロノートで作成した内容をそのまま生成AIに取り込んで自らの学びをアップデートしていけることもお話いただけました。
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