【イベントレポート】宝仙秋の公開授業研究会 教科✖️探究ー教科における『探究』の可能性ー
2024年11月29日にロイロ認定校である宝仙学園小学校で開催された公 開授業研究会のレポートです。「教科×探究」をテーマに各教科で「学 習者中心の学び」と「深い学び」をどのように実現していくのかについ て公開授業‧シンポジウムなどを通じて学ぶことができる研究会が実施 されました。
目次
宝仙学園小学校の先生方による提案授業
吉金 佳能先生 5年理科「ものの溶け方」
「水と食塩水の見分ける方法」をテーマに、児童が課題に対して仮説を設定し、実 験を行いながら探究をしていく授業実践が行われました。
実験の設定から結果の検証までを児童1人1人が主体的に行う活動を通じて 理科の見方‧考え方を学ぶことができていました。
佐藤 至大先生 2年国語「お話しのさくしゃになろう」
「友達が見ても面白いと思える文章を作ろう」ということをテーマ に児童に好きな物語文を作成する実践が行われていました。
何度も推敲を重ねることで、「他の人が見ても面白いと感じるお 話」を作り上げる活動を通じて、国語の教科の学習を通じて探究的 な学びを実践していました。
遠藤 昌子先生 3年社会「店ではたらく人びとの仕事」
「お互いが行きたくなるお店を考える」ことをテーマに、スーパー マーケットの中で自分自身が担当したい、売り場を考える活動を 行っていました。
スーパーマーケットでの工夫をを考えながら、販売の仕事は消費者 の願いで作られていることを理解し、社会的な視点を育む実践が行われていました。
中村 優希先生4年国語 「工芸品のみりょくを伝えよう」
工芸品の魅力を伝えることをテーマに、自分の考えをわかりやすく 伝える実践を行っていました。
「誰に伝えるのか」「何のために伝えるのか」を一人一人の児童 が考え、魅力を伝える文章を作成していました。AIの活用や仲間との対話を通して文章を推敲することで、探究的な国語の学びが実践されていました。
尾形 英亮先生 5年算数「データから傾向を読み取ろう」
クラスで探究テーマを出し合い、4つに絞り、各テーマの担当グループごとにデータを集め、本時では複数の情報が整理されたグラフから目的に合った情報を読み取り、分析し、結論や新たな探究課題を考える学習を展開していました。
「PPDACサイクル」をベースとした協働的な学習活動と、それを促進する「生成 AI(スクール AI)」の活用を通して、算数科における探究的な学びを実践 されていました。
中島 由美子先生 6年英語「SDGs✖️英語」
「料理でつかわれている食材は世界のどこからきているのか」 英語を学ぶということは、世界に目を向けるということだと考え、授業を展開されていました。
今の世界が抱えている多くの問題に注目させ、解決策を考えさせました。SDGsが掲げる目標は、子どもたちにとっては大きいですが、自分たちにできることは何かをベースにフードマイレージについて考えました。
外部講師の先生方による特別授業
全国の先生方による特別授業が実施されました。各教科の学びを探究的に実践する、ということをテーマに3名の先生方が実践されました。
樋口綾香先生(大阪府公立小学校) 3年国語「きつねのおきゃくさま」
これまでに学んだ教科の知を生かして物語を読み深める視点を獲得すること目指した授業を実践されました。
アンケートカードなどを使って、児童の意見を共有し、児童一人一人がさまざまな自分なりの読みの可能性に気づく実践を行われました。
中野 裕己先生(新潟大学附属新潟小学校) 3年国語「きつねのおきゃくさま」
与えられた題材に対して、児童一人一人が自分の見方・感じ方を獲得する国語の実践を行われました。
各々の児童が、自分なりの解釈を作り上げる「個別最適な」国語の授業が実践されていました。
金尾 義崇先生(敬愛小学校) 4年算数「ともなってかわる量」
共有機能やグループワークを通じて、子どもたちが関数の見方・考え方を働かせて探究的に算数を学ぶ実践が行われていました。
問いに対してグループで話し合うことで協働的に学び合う実践が行われていました。
基調講演「これからの学びのあり方」
講演者 堀田 龍也先生(東京学芸大学教職大学院 教授・学長特別補佐 他)
本日の先生方の実践を振り返りながら、宝仙学園の各教科で実践されている探究的な学びについて説明されました。
「これからの世界がどう変わっていくのか」「それにともなって、子どもたちはどう変わっていけばいいのか」、それに対してICTがどう貢献できるのかについてお話いただけました。
最後に、本日のゲストの先生方の授業を振り返り、各先生方の授業の魅力や、児童が主体的に、相互に学び合える授業実践の工夫についてお話いただけました。
シンポジウム「教科における『探究』の可能性」
本日のゲストの先生方による、「教科における『探究』の可能性をテーマにしたシンポジウムが行われました。
参加された先生方からロイロノート・スクールで質問を回収しながら、教科における探究について対話を深めていきました。
登壇者
堀田 龍也 先生(東京学芸大学教職大学院 教授・学長特別補佐 他)
樋口 綾香 先生(大阪府公立小学校教諭)・中野 裕己 先生(新潟大学附属新潟小学校教諭)
金尾 義崇 先生(敬愛小学校教諭)
各教科ごとの分科会
最後に、各教科ごとの分科会が実施されました。登壇者の先生方と、参加された先生方が少人数で質疑応答や対話を行うことで、気づきや学びを深めることができていました。
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