【イベントレポート】東京都市大学等々力中学校・高等学校「等々力ICTフェア授業見学会 2025」(2025年6月21日)
2025年6月21日に東京都市大学等々力中学校・高等学校で開催された等々力ICTフェア授業見学会2025のレポートです。
ロイロ認定校である同校の授業実践が学べるほか、全国のロイロ認定ティーチャーの先生方による出張授業とセミナーも実施されました。
目次
東京都市大学等々力中学校・高等学校公開授業
ロイロ認定校であり、多くの認定ティーチャーの先生方が在籍する東京都市大学等々力中学校・高等学校の公開授業が行われました。
生成AI✖️ロイロノート
情報収集・集約や類題の作成は生成AIを活用し、共有の場面ではロイロノートを使用していました。
それぞれのツールの強みを生かすことで、先生方にとって理想的な学びの形を実現されていました。
「個別」と「協働」を柔軟に
多くの授業で、「個別学習」と「協働学習」の両方が取り入れられていました。
ロイロノートの強みである「個人」と「協働」を行き来しやすい特性が活用され、学習内容に応じたスタイルで授業が展開されていました。
他アプリの活用
ロイロノート以外のアプリが活用される場面も見られました。
先生方は他のアプリとロイロノートを併用することで、それぞれの強みを生かしながら、生徒の学びをより深める工夫をされていました。
生徒のアウトプットを中心にした授業展開
各授業には、生徒が個別で考えたアイディアを対話を通じて協働で形にして、アウトプットする場面が多く設定されていました。
ロイロノートの提出箱で各自の意見を共有したり、作成したスライドを使って発表したり、同時編集ができる共有ノートでリアルタイムに他者参照をし合ったりなど、その方法も狙いによって様々な手法が取り入れられていました。
出張授業
全国のロイロ認定ティーチャーによる出前授業を実施しました。
伊藤佑太先生(西大和学園中学校・高等学校)〔国語〕:話し方入門
話し方が上手な人のもつ特徴(間・テンポ・抑揚・表情・滑舌・タイトル付けなど)について、様々な事例を交えながら生徒たちと考えていく授業が展開されました。
話し方の重要性について理解が深まってからの活動のため、生徒たちは自分ごととして捉え、積極的かつ興味深そうにワークショップに取り組んでいました。
中村亮介先生(安田学園中学校・高等学校)〔数学〕:期待値を体験しよう!
「期待値」をテーマに、ワークショップ形式の授業を実施いただきました。各班で期待値を考えながら、カジノの参加料金を設定するという内容でした。
グループで交流しながら取り組んだことで、授業は大いに盛り上がり、期待値について楽しく、かつリアルに学ぶことができました。
中川琢雄先生(東京成徳大学中学校・高等学校)〔歴史総合〕:歴史の語り手になろう
中川先生が提示されたテーマに基づき、生徒たちは自分に合ったテーマを選んで歴史について語り合いました。
「歴史を学ぶ」「歴史を語る」ことは、「今を知り、過去に問いかけること」だと話されており、生徒の皆さんも終始そのお話に関心を寄せ、真剣に耳を傾けている様子でした。
高野まりな先生(加藤学園高等学校)〔英語〕:等々力万博を開催しよう!
高野先生の万博訪問体験を英語で聞きイメージを持たせたところで、自分たちの学校で万博を開催するとしたらどんなことをしよう?というパフォーマンス課題に取り組みました。
アイデア出しの場面やアウトプットの場面では、共有ノートとシンキングツールを組み合わせて、各自のアイディアをオープンにすることで誰もが取り組みやすい協働的な学びが実現されていました。
鍵本優紀先生(日本体育大学柏高等学校)〔生物基礎〕:「生物」をつくろう!〜神様はじめました〜
「生物」ってそもそも何だろうというところからスタートし、神様になって実験をしてみるというワークが実施されていました。
授業の後半では「実験の意義」についてもお話しいただき、「実験は失敗や成功で捉えるものではない」と言う言葉に生徒たちからは関心の声が上がっていました。
教育ICTセミナー
伊藤佑太先生〔国語〕:コトバのドキドキ最前線
出張授業の内容について、改めて狙いや効果についてお話しいただきました。
実際に生徒たちが取り組んだワークに参加者の皆さんも取り組むことで、国語科で伸ばすべき力などについて体感しさらに深く考える時間となっていました。
中村亮介先生〔数学〕:自由進度学習について一緒に考えよう!
自由進度学習をテーマに中村先生の事例紹介や実際に使ったワークシートを共有していただきました。また、自由進度学習の際の工夫点など細かい内容についても紹介していただきました。
メリットとして生徒を見る時間が増えるなど教員目線に立ち、お話をしていただきました。
中川琢磨先生〔社会〕:ひとりひとりを学びのクリエイターに
「学び」をテーマに、生徒が学びを創り出すクリエイターとなるような実践事例を、実際の授業場面を交えながらご紹介いただきました。提出箱を通じて参加者とやり取りをしながら、歴史をテーマに多様な学びについて考えるセミナーとなりました。
「学びには、それぞれ異なるルートがあっていい。違いがあるからこそ、おもしろい」といったお話もあり、参加者の学びに対する視野が広がる時間となりました。
高野まりな先生〔英語〕:生徒のAI使用どこまで許せる?
普段の授業での、ロイロノートの活用事例/AIを活用している場面についてお話しいただきました。
AIの活用が生徒にもたらす効果とポイントについて、参加者の皆さんも自分の授業をイメージしながら考える様子が印象的でした。
鍵本優紀先生〔理科〕:対話と「ちょっと不思議な問い」でモヤモヤしよう
科学に関わるテーマだけでなく、「そもそもなぜ学校で学ぶのか」といった根本的な問いについても、参加者と対話をしながら進めていただきました。
「学校での学びは、対話的・主体的で、深い学びが実現できる点が魅力の一つである」といったお話には、参加者の皆さんも大いに感心されている様子でした。
中村天良先生〔生成AI〕:ロイロの課題を生成AIで採点?!
ロイロノート・スクールで取り組んだ課題を生成AIで採点してもらう活用方法と、その効果についてお話しいただきました。
普段の授業での生成AIの様々な活用事例とともに、どんな種類のAIをどういった狙いを持って生徒とともに活用していくかのポイントを学べ、考えることができるセミナーとなりました。
LEGに参加してみませんか?
全国のLEGではこのような魅力的なイベントや交流が多数行われています。あなたもLEGに参加してみませんか?
また、お住まいの地域に新しいLEGを立ち上げることもできます!
目次
公開授業・イベントサポートします!
ロイロノート・スクールでは公開授業やイベントの開催をサポートさせていただきます。
サポート例
・ 企画・集客サポート
・認定ティーチャーのご紹介
・端末、お茶などのご用意
「公開授業・イベントを開催してみたい!」という方はロイロスタッフまでお気軽にご相談ください。
公開授業レポート