【公開授業レポート】熊本大学教育学部附属特別支援学校 わく×わく ふとく 授業公開
2024年2月9日の熊本大学教育学部附属特別支援学校で開催された「わく×わく ふとく 授業公開」についてのレポートです。
児童・生徒の実態を踏まえ、ICT・ロイロノート・スクールを活用しながら効果的・きめ細やかな支援が行われていました。
知的障がいのある児童生徒の情報活用能力育成に取り組む同校の授業の様子をまとめました。
目次
熊大附特版 情報活用ベーシック
知的障がいのある児童生徒が探究的な学びを行えるように、情報活用能力ベーシックに基づいた授業づくりが行われています。
小学部での活用
「朝の支度をしよう」
子どもたちが自分のペースで、復習課題に取り組みます。
先生とマンツーマンで取り組む子どもや自分のペースで学習を進める子どもなど、個に応じた支援がなされていました。
使われているロイロの機能 カードを繋ぐ
先生が提示するフラッシュカードを見て、物や色・短い文を答えます。
フラッシュカード形式で提示される写真を見て、「〇〇(誰)の△△(物)です」と穴埋めを行います。
使われているロイロの機能 テストカード
テストカードを使って、たし算・ひき算の復習問題に取り組みます。自分のペースで取り組み、答え合わせも自分で行っている姿が印象的でした。
テストのあとは、テキストカードを用いて、作問課題に取り組みます。手書きで+やーを書き込みながら、答えに合う式を作ります。終わったら提出し、先生に採点してもらいます。
算数「いくつといくつ」「ながい・みじかい」
先生がロイロで作成した教材を使って、学習課題に取り組みます。
カードの動かし方や削除・トリミングなど、ロイロの基本的な操作を先に学習します。操作に慣れた後で算数的課題に取り組むことで、子どもたちの集中力は持続し、思考しながら問題に取り組むことができます。
先生が指定した数字を見て、同じ数字を上段の枠に移動します。
提示された数字と同じ数だけ、おはじきを移動させます。同じシートをあらかじめ複数枚送っておくことで、数字カードやおはじきを元に戻すことなく次の問題に移ることができるため、テンポよく復習を進めることができます。
使われているロイロの機能 カードの削除・カードのトリミング
「ながおし1・2、ごみばこボタン」「ながおし1・2、さんかくしゅしゅしゅ」といった合言葉を使って、カードの削除やトリミングといったロイロの操作に慣れさせます。
練習問題では、合言葉を使いながらカードインカードで隠されたイラストを取り除き、ゲーム感覚で楽しみながら問題に取り組む姿が印象的でした。
高等部での活用
特別活動「学級新聞を作ろう!レイアウトを考えよう!」
みんなの関心が高い「食」をテーマに1年間を振り返り、学級新聞を作成する授業の様子です。
一人ひとりが作成した記事を集約し、見やすいレイアウトについて考えながら、学級で1つの新聞に仕上げていきます。
プレゼン機能を使って、本時のねらいや課題をわかりやすく提示します。テキストだけでなく、写真・動画・音声も簡単に見せることができます。食堂の方のインタビュー動画や生徒の前時の創作物を提示することで、生徒の学びに向かう意欲を高めることができます。
ロイロノートは別のプレゼンアプリで作成した資料も、PDFで簡単に取り込むことができます。先生たちが別のアプリを組み合わせながらフォントやハイライトなど、視覚的に優しい資料を準備・提示されている様子が印象的でした。
前時までに生徒がそれぞれ作成した記事を、先生が1つのシートにまとめて配布します。
写真や記事を拡大・縮小、トリミングしながら、見やすいレイアウトを考えます。
特別支援教育での活用
参考リンク
【Teach U】:熊本大学教育学部附属特別支援学校 後藤先生が運営されている特別支援教育向けICT教材配信サイトです
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