シンキングツール(思考ツール)
ロイロではシンキングツール(思考ツール)の国内での第一人者である、関西大学黒上教授に監修された、デジタルシンキングツールをご利用いただけます。
シンキングツールを使って思考が可視化されることによって児童生徒は自分の考えを作っていくことができます。
シンキングツールとは?
「深い学び」の実現ー思考スキルとシンキングツールー
児童生徒の「考える」活動は、「順序づける」「比較する」などいくつかのパターン(「思考スキル」)に分類することができます。
シンキングツールは「思考スキル」を図式化したもので、児童生徒の活動と組み合わせることで、児童生徒が自らの考えを作り出す「深い学び」をスムーズに実現することができます。
児童生徒の思考プロセスとシンキングツール
授業において、児童生徒が思考をするプロセスは以下のように分類されます。
① アイデアを出す
授業の中で新しい考えをつくるためには、その起点となる「アイデア」を出すことが必要になります。
視点が設定できる
シンキングツールでは、あらかじめ、児童生徒が考えを作るための「視点」を設定しておくことができます。アイデア出しの「視点」を設定しておくことで、児童生徒は多角的な側面からアイデアを出すことができるようになります。
② アイデアの概要を説明する
集団で活動をおこなう授業では児童生徒は一人で考えをつくるわけではありません。
クラスの他の児童生徒にアイデアの概要を説明したり、他の児童生徒のアイデアの説明を聞く場面が授業の中には取り入れられます。
思考の可視化
児童生徒がお互いのアイデアの概要を説明するときにも、シンキングツールは役立ちます。
シンキングツールを使うことで自分自身の思考が可視化されるため、自分自身の思考がより理解しやすくなり、他の児童生徒にも説明しやすくなります。
シンキングツール上で思考を整理しながらプレゼン作成
シンキングツール上でカードをつないでプレゼンテーションを作成することができます。
思考を整理しながらカードを繋ぐことで思考を整理しながら、発表する内容を考えることができます。
③ 自分のアイデアを再編集して、新しい自分の考えを作る
①で考えた自分のアイデアに、②で聞いた他の児童生徒のアイデアを取り入れて、新たなアイデアを再編集することで、児童生徒は新たな自分の考えを作り出すことができます。
ツールの切り替え
シンキングツールは、別のシンキングツールに形を変えることによって、別の「思考スキル」を使って考察を深めることができます。
ツールの切り替えを行うことで異なる思考スキルを使って考察を深めることができます。
他の児童生徒のアイデアをもらう
また、他の児童生徒からカードを送ってもらうことで、他の児童生徒の考えを自分のシンキングツールに取り入れることができます。
他の児童生徒とアイデアを共有・編集することで、より多様な視点から考察を深めていくことができます。
各教科ごとのシンキングツールの活用法
国語での活用ポイント/数学での活用ポイント/理科での活用ポイント/社会での活用ポイント
授業中の具体的な利用のイメージ
具体的な授業場面に合わせてシンキングツールの利用麗をご説明します。
①学習活動に適したシンキングツールを選択する
シンキングツールは思考スキルに応じて様々なシンキングツールを選択することができます。
授業展開に適した思考スキルを使うために、様々なシンキングツールを使うことができます。
②トピックを提示し、視点を設定する
シンキングツールでアイデアを出す際の話題(トピック)を提示し、アイデアを出す視点を設定します。
トピックに対して視点を設定することで、児童生徒は自由に考えながら、学習課題の達成につながりやすいアイデアを考えやすくなります。
③ アイデアを書き出し、俯瞰して考える
視点に従って児童生徒はアイデアを書き出します。この際、共有ノートを活用することでグループでアイデアを効率よく出すこともできます。
アイデアをシンキングツール上に書き出すことで、自分の考えを俯瞰することができるようになり、新たなアイデアを考えやすくなります。
④アイデアを発表する
作成したアイデアグループやクラスで発表することで、他の児童生徒のアイデアも取り入れることができます。
シンキングツールにアイデアが可視化・構造化されていることで、お互いの説明が非常にスムーズになります。
⑤シンキングツールの切り替え・他の児童生徒のカードをもらうことで新たな考えを作る
シンキングツールを切り替えて異なる思考スキルでアイデアを再構成することで、自分の新しい考えを作ることができます。
ロイロでは、1つのシンキングツールから上から、別のシンキングツール上に簡単にカードを移すことができます。また、他の児童生徒がつくったシンキングツールを送ってもらうこともできます。
そのため、他の児童生徒の意見もとりいれて、自分の考えを簡単に編集することができます。
このように、シンキングツールを使って「思考を可視化」することで児童生徒は新しい考えを授業の中で作り出すことができます。