一人一台iPad授業実践:淡路市立志筑小学校

一人一台iPad授業実践:淡路市立志筑小学校

2018年度より一人一台iPadとセットでロイロノート・スクールも導入された淡路市さん。
本格的に稼働し始めて1年ちょっとたった学校の日常的な授業の様子を見学させて頂きました❗
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ここがポイント
GIGAより前から既に一人一台タブレットを実現 (小学校高学年以上)
公開研究会等では無く通常授業
授業者はICT苦手だというベテラン教諭
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パフォーマンス課題
税金を有効的に使う為に、あなたはどの様な施策を提案しますか
導入
「皆さんが市役所の人だとして、1億円の黒字が出たら何に使いますか?」
先ず、有効的に使うとはどのような事なのかを確認します。先生は「良いことに使う!」という子どもの意見を拾って、「では、誰の為に?」と投げ返します。するとまた子どもたちは思い思いの意見を出してきます。今回は、出てきた中から、立場の弱い人・市民・子どもたち 3つについて考える事にしました。
施策を考える前に、淡路市の資料を見ながら具体的にどの様な設備を整えた時にいくらくらいかかったのか?を確認します。例えば、バスの車両購入等は1.7億円、遺跡の整備に2,500万円、などです。
そして、今回はキャンディチャートを用いて、一番左に「誰のために」真ん中に「提案」右側に「提案の根拠」を配置して考えを整理する事にしました。

先ずは個人で考えをまとめます。今回はそれぞれの立場の人向けに1億円が使える設定にしました。
先生は机間巡視をしながら、時折「観覧車を作るならいくら位かかっちゃうかな?」等と全体へ投げかけを行います。

個人で考えたキャンディチャートのシートを一度提出します。その中から先生が指名した代表者2名だけが発表しました。さすがに全員がこの場で発表すると時間がありませんので、班でシートを送り合ってから班の中で発表しあいます。発表し合った後に意見交換しながら、それぞれの立場の人への班としての提案をまとめていきます。
最後に、班でまとめたシートを提出して、代表者が発表を行いました。

指導主事からのコメント
授業の中では、子どもたちがまとめをする時間をしっかりとる事が大事
ロイロを使うと文字だけではなく、写真や動画も使って子どもたちが思考を整理できる
更にそれを友達同士で共有もしやすい
提出機能で先生たちもいち早く子どもたちの意見を集約できる
そしてフィードバックもすぐにできる
今までのノートだけでまとめを書くのではなく、ロイロで動画や写真、文字など子どもたちは自由な形式でまとめられる様になった

所感
子どもたちは臆する事なく自分の考えを意見交換していてすごいと感じた
先生は使い方そのものをマスターしている訳ではなく、授業で使えそうな場面を考えて活用していた
操作方法は子どもたちに説明する必要は無い、との事
むしろ操作については子どもの方が達者、だけどそれで構わない
先生も子ども達も、一人一台iPadがあって当たり前の空気感だった
休み時間も子ども達は自由に使って遊んでいた
先生も特別抑止はしない、授業中にしっかり活用していればOKという感じ

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