中学高校 総合 姫路研究【実践事例】(東洋大学附属姫路中学校・高等学校)
東洋大学附属姫路中学校・高等学校
山上 憲太郎教諭
学校の所在地である姫路とゆかりの深い人物・食べ物・企業・祭りについての協働学習を通して、学び方やものの考え方を身につけ、地域と自身の関わりについて考えます。
キャリア・フロンティア(総合的な学習)の一環として、4~5人の班で学校の所在地である姫路にゆかりの深い人物・食べ物・企業・祭りなどのカテゴリーから選んだテーマについて調査・発表する。
書籍、雑誌やインターネットを用いたテーマ調査や、テーマとつながりの深い場所を実際に訪問し、専門家にインタビューする実地調査を経て、パワーポイントを用いた10分程度の発表を行う。
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ロイロノート導入のメリット
班員一人ひとりが発見した情報や調査結果を、班全体でスムーズに共有できます。
班でまとめた調査内容や結果を一人ひとりが振り返ることができるとともに、双方向的に学び合うことができます。
班ごとのやり取りや進捗状況を教員がリアルタイムで把握できることで、適切な助言や個別の添削指導等がその場でできます。
実践の目標
姫路に根づく歴史・文化や産業、及びそれらを支え、継承している地域の人々に対する視座を養う。
学校の所在地である姫路の調査を通じて、地域への愛着心を養う。
書籍・雑誌やインターネット、実地調査を通じて得た諸資料を、班で協力して活用することができる。
班での調べ学習や実地調査、発表をめぐる基礎的な技法を習得する。
班の意見や調査結果を、パワーポイントを用いて表現し、他者に伝えることができる。
実践の場面
1. テーマ決定
姫路にゆかりの深い人物・食べ物・企業・祭りなどのカテゴリーから、班で取り組む調査テーマを決定する。興味深いテーマ候補の情報や写真を、ロイロノート・スクールを用いて班全体で共有することで、テーマ決定に向けての活発な意見交換ができた。
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2. テーマ調査
場面1で決定したテーマに関する情報を、書籍・雑誌やインターネットを用いて収集した。加えて、休日や平日の帰宅後に調べたことを、カードにまとめて他の班員に送信し、班内で共有した。
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3. 実地調査
調査テーマについて理解を深めるための校外学習として、班ごとにテーマとつながりの深い場所を実際に訪問し、専門家にインタビューを行った。実地調査で収集した情報・資料や撮影した写真・動画を、ロイロノート・スクールを用いて班で共有し、整理した。実地調査に赴くうえでの連絡事項を班ごとにリストアップし、共有する際にもロイロノート・スクールを活用した。
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4. 調査結果の集約・整理
パワーポイントを用いた発表を行うにあたって、これまでのテーマ調査や実地調査を通じて収集した情報や写真・動画を班で集約し、整理した。小項目ごとにカードにまとめ、それらを相互に簡単につなぎ合わせたり、順番を入れ替えたりすることができるので、膨大な調査結果の整理に役立った。また、ロイロノート・スクールのタイムライン機能で把握した各班の進捗状況や課題に応じて、PDF化した補助プリントを教員から生徒に配付した。
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5. 発表準備
発表に向け、発表資料と原稿を作成した。ロイロノート・スクールで各班にデータを提出させた後、添削指導を行った。
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6. 発表
「姫路研究」のまとめとして、クラス単位で1班あたり10分程度の発表を行った。発表後は生徒同士で採点し、班の順位を決定した。
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