各科目の「探究」と「総合的な探究の時間」のちがいは?
各科目での「探究」と、「総合的な探究」は同じ「探究的な学習」の側面をもちながら、対象や目的が違います。
「探究的な学習」とは?
「探究的な学習」とは、児童生徒が自ら課題を設定し、それを解決していく学習です。
①課題の設定→②情報の収集→③整理・分析→④まとめ・表現のステップを繰り返して学習を深めていきます。
高等学校では、古典探究や、地理探究、理数探究などの各科目での「探究」のほかに、「総合的な探究の時間」が設定されています。
各科目の「探究」と「総合的な探究の時間」のちがい
各科目での「探究」と、「総合的な探究」には3つの違いがあります。
項目 | 各科目の探究(古典探究、理数探究など) | 総合的な探究 |
課題の対象 | 特定の教科・科目について学ぶ | 科目横断的・総合的に学ぶ |
課題の目的 | 特定の教科・科目の理解を深める | 実社会や実生活における問題を考える |
課題の解決 | 最適な解決策や唯一の正解が存在する場合もある | 最適な解決策や唯一の正解が存在しない |
「総合的な探究」では、各教科・科目を超えた、課題を設定し、解決の道筋がすぐには明らかにならない課題や,唯一の正解が存在しない課題に対して,最適解や納得解を見いだすことを重視しています。