学びのポートフォリオ「ロイログ」の活用方法~ デジタル上で、学習を整理する・振り返る・つなげる ~

デジタル端末の活用が進む一方で、学習記録の分散により子どもたちが学びをつなげにくい・振り返りにくいという課題があります。ロイロノート・スクール(以下、ロイロ)では「単元カード」と「領域カード」によって、子どもたちが自分の学びを見通し、深め、次の学びへ活かせる環境を実現します。


学習上の課題とロイログの効果
学習データの散在が課題
ロイロは、学習データを無制限で保存することができます。様々な学習記録を蓄積できる一方で、以下のような課題も浮かび上がっています。
ノートやプリント、タブレット上の成果物など、学習の記録がアナログとデジタルに分かれており散在している。
ロイロ上においても、自分の成果物・先生からの資料・協働学習の記録・毎時間の振り返り等が散在している。 
子どもたち任せの管理となってしまい、振り返りやすい形での学習記録の積み上げにならず、単元全体を見通すことが難しい。
前学年の学びを振り返って、今の学習に活かすことが難しい。

課題に対する解決方法
上記の課題を解決する手立てとして、「単元カード」と「領域カード」の2つを用いた運用方法を提案いたします。
単元カード
単元での様々な学習記録(ノート・プリント・発表資料・振り返りなど)を1つにまとめるカードです。
左側には、理解度チェックや振り返り欄を配置し、子どもたちが自分の学びを見つめ直せる仕組みをつくります。
右側には、ノート・プリント・振り返りなど、単元での学習成果をまとめます。

領域カード
単元カードを1つにまとめるカードです。
学年や各教科の領域ごとに枠を設定し、単元や学年を超えて学びを振り返ることができる仕組みをつくります。

単元カード・領域カードを活用する効果
単元カード・領域カードは、学習の蓄積を見える化し、子どもたちには学びを深める“オリジナル参考書”を、教員には指導を最適化する“オリジナル指導書”を生み出します。活用によって得られる具体的な効果を紹介します。

子どもたちへの効果
オリジナルの参考書となる
学びが1箇所にまとまることで、毎時間の学びをつなげやすくなる。
単元の学習が俯瞰できるため、子どもたちが自分の学びを客観的に見つめ、次に向けて学習の調整を促すことができる。
領域ごとに整理してまとめることで、過去の記録等から自らのつまずきや学習傾向に気づきやすくなる。
子どもたちが学んだことを自らの言葉や視点でまとめることで、いつでも取り出せるオリジナルの参考書となる。
子どもたち同士で共有することで、自分にはなかった視点に気づき、学びをさらに深めることができる。

教員への効果
オリジナルの指導書ができる
単元全体を見通した教材研究ができる。
子どもの学習履歴が整理されているため、指導の個別最適化・振り返りがしやすくなります。
成長の過程を可視化でき、面談や評価で根拠をもって伝えられる。
前年度・前任校で作成した教材・データをそのまま再利用することができ、働き方改革につながる。
次年度の先生に引き継ぐことで、3年間・6年間での指導や成長のプロセスを辿ることができる。

単元カードの作成・準備の方法
単元カードは、単元でのさまざまな学び(ノート・プリント・発表資料・振り返りなど)を1つにまとめるカードです。子どもたちが自らの学びをまとめることができるように、先生があらかじめフレームを作成し、配布します。
授業前の準備
テンプレートのダウンロードする
以下のリンクから、大枠となるカードのテンプレートをダウンロードします。
ダウンロードしたデータを、ロイロのアプリ上で「インポート」を行うことで取り込むことができます。
インポートの方法はこちらをご参照ください。

授業の目的に合わせて、カードを編集する
子どもたちが学びをまとめることができるように、項目を設定します。主に、左側に「学びを深める資料」、右側に「学習記録」の項目と枠を設定します。
学びを深める資料(左側)
単元計画表、ルーブリック評価表、スキルチェックリスト、単元全体の振り返りなど
学習記録(右側)
ノートやプリントの写真、デジタル教科書のデータ、ロイロ上で作成した成果物や創作物など
授業での運用
単元カードの配布し、学びをまとめさせる
単元の1時間目に、作成したカードを配布します。また、毎時間の終末に、学習の記録を単元カード内に収納するように声かけを行います。

【推奨】単元をまとめる活動を設定する
右の図のように、単元のまとめカードを子どもたち自身が作成すると、自らの学びをメタ認知することができるため効果的です。単元全体での学びをまとめることで、子どもたちにとってのオリジナル参考書が出来上がっていきます。

領域カードの作成・準備の方法
領域カードは、各単元カードを1つにまとめるカードです。学びを「領域別」「項目別」に整理することで、関連性を可視化することができます。また、単元や学年を超えて蓄積することで、過去の学びとのつながりを実感できます。

カードの準備・運用
テンプレートを編集する
大枠となる領域カードのテンプレートをダウンロードします。
ダウンロードしたデータを、ロイロのアプリ上で「インポート」を行うことで取り込むことができます。
インポートの方法はこちらをご参照ください。
学年数や各教科の内容に応じて、カードの内容を編集します。(下の図の例は、小学校の算数)
作成した領域カードは、送るを使って全員に配布します。

次年度以降も蓄積するための授業設定について
年度末に閉講しないクラス・授業を設定することで、学年を超えて学習記録を蓄積することができます。
閉講しないクラスの設定
管理アカウントにログインします。「クラス」を選択し、「新規クラス」を作成します。
クラス名を「2025年度 入学生」「2024年度 入学生」・・・と入力し、クラスの開講期間はその学年の子どもたちの卒業年月日に指定します。
閉講しない授業の設定
クラスと同様に、授業の設定も行います。「授業」を選択し、「新規授業」を作成します。
授業名を「算数 領域カードまとめ」「国語 領域カードまとめ」と入力します。
クラスは上記で設定したクラスを選択します。
開講期間は、その学年の子どもたちの卒業年月日に指定します。
先生は、一覧の中からその年に授業を行う先生を選択します。
生徒別共有ノートの作成
授業者はアプリ内で生徒別共有ノートを作成します。
フォルダ名は、「算数 領域カード」などで設定します。
子どもたちに右下の送るから、あらかじめ配布された領域カードを取り出させます。
各単元の終了時に、単元カードをコピーして、このノートへ移動するように伝えます。