小6 総合 世界の人々と交流し、世界のことをもっと知ろう【実践事例】(知多市立佐布里小学校)
知多市立佐布里小学校
荒尾 敏雄教諭
ロイロノート・スクールを活用して、台湾の児童と学校間交流を進め、円滑なコミュニケーションを図りながら壁画を共同制作する活動を行います。
本校では、外国語活動と総合的な学習の時間とを関連付け、国際理解教育を進めています。
アートマイルプロジェクト(国際交流活動)に参加して、台湾嘉義市文雅國民小学校5年生とテレビ会議を行い、協働して壁画を制作しました。相手校とスカイプを使ったテレビ会議を合計6回行い、学校間交流を進めました。その際、相手校との交流のツールとしてロイロノート・スクールを活用し、情報を交換し合いました。本実践は、国際交流活動においてロイロノート・スクールを活用した新たな試みです。
まず、テレビ会議の前に、本校の児童はロイロノート・スクールで日本と学校の特色を紹介するスライドショーを作成しました。そして、本校の児童と台湾の児童がそれぞれ自己紹介カードを英語で作成し、ロイロノート・スクールの音声録音機能を用いて、英語で自己紹介カードを読む自分の声を録音します。
テレビ会議ではロイロノート・スクールを使って、相手校の児童と学校紹介や自己紹介を行ったり、スライドを送り合ったりしました。壁画のテーマを互いに伝え合い、意見を交流しながらテレビ会議を行い、円滑なコミュニケーションを図りながら壁画の制作に取り組みました。。
ロイロノート導入のメリット
外国の児童とコミュニケーションを図る際に、情報を伝達するスピードは重要です。テレビ会議ではネット環境によって画像の質が低下したり、音声にタイムラグが生じることがあります。しかし、ロイロノート・スクールではそのような問題が全くありませんでした。外国との学校間交流においても、ロイロノートは情報を即時に伝えることができる点が大きなメリットだと思いました。
ロイロノート・スクールを使って、お互いの意見や考えを共有することができました。テレビ会議を終えた後、ロイロノート・スクールを使って、相手の児童の情報を再度見ることもできました。情報を共有し、保有できたことで、相手の児童に対してより親近感をもつようになりました。
実践の目標
お互いの国や地域の良さを伝えることで、自文化の特色を再認識し異文化に対する理解を深める。
お互いの意見や考えを伝え合う活動を通して、コミュニケーション力を育てる。
実践の場面
1. 日本と学校の特色を伝えるスライドショーを作る
本校の6年生は毎年修学旅行で奈良・京都方面に行くことになっている。
平成29年度はNTTドコモの協力により、LTEタブレットを16台借りて分散研修で活用した。その際ロイロノート・スクールをインストールし、修学旅行から帰ってきた後、ロイロノート・スクールを使って修学旅行記のスライドショーと、学校を紹介するスライドをあわせて作成した。
2. 自己紹介カードを作る
本校のコンピュータ室にはデスクトップPCが40台あり、すべてのPCにロイロノート・スクールをインストールしてある。そのため、1人1台PCとロイロノート・スクールを使用して、自己紹介カードを作成した。自己紹介カードには自分の顔写真を入れ、名前や好きなスポーツ、食べ物、教科、趣味などを英語で書いた。
相手校の児童も同様に、自己紹介カードを作成した。
3. 英語で自己紹介をし、その音声を録音する
ロイロノート・スクールの音声録音機能を用いて、児童は英語で自己紹介カードを読み、自分の声を録音する。
英語の文章を書いたり、読んだりすることについては、外国語活動と関連付けて学習を進めていった。相手校の児童も同様に自己紹介を英語で行い、その音声を録音した。
4. 学校紹介、自己紹介カードを送り合う
テレビ会議ではロイロノート・スクールを使って、相手校の児童と学校紹介や自己紹介を行った。インターネットの環境によっては、テレビカメラによる画像が不鮮明になることがあるが、ロイロノート・スクールはその問題が無く、お互いにスライドを送り合うことができた。また、自己紹介カードには音声を録音しているので、その場で聞き取れなかったことも、テレビ会議後に再生することで相手の児童が話す内容を理解することもできた。
5. 即時的、円滑なコミュニケーションを図る
アートマイルプロジェクトでは、学校紹介や自己紹介をするだけでなく、協働して壁画を作るためにテーマについてじっくりと話し合う場面がある。相手と意見を交流する際に、ロイロノート・スクールを使って自分たちの考えをスライドに書き、すぐに相手に送ることができた。