高校 総合 国際理解教育~外国の文化について調査をし、プレゼンテーションをする~【実践事例】(大阪学芸高等学校附属中学校)
大阪学芸高等学校附属中学校
飯田 智哉教諭
ロイロノート・スクールを活用して、人の気持ちをつかむシンプルなプレゼンテーションを作成する授業を展開します。
マルチカルチャーデイという異文化交流の行事に向けて、来校される予定の講師の方々の出身国について事前に調べる際に活用しました。初めに教師が日本について、ロイロノートでスライドを作成し、それらを教師の電子黒板に写しながらプレゼンテーションを行いました。それを見本としてテキストカード機能を用いて、生徒それぞれが各国について自分の知っていることや気になっていることを書き込んでカードを作成していきました。
その後、インターネットを利用し、各国についての情報を調べてwebカードを作っていきます。また、教師によるスライドを生徒全員に送信し、それをテンプレートとして各自のカードと差し替えながら、各国についてのプレゼンテーションスライドを作成していきました。その後、実際にタブレットを使ってスライドを表示しながら、ペアにそれを録画してもらい、ペアになってプレゼンテーションの練習を行いました。練習をしてから、準備したプレゼンテーションのカードを電子黒板に映し出して、全体の前でプレゼンテーションを行いました。
授業の最後に作成したスライドを提出箱に送信させ、そこから優れたカードをピックアップして国ごとに繋げて1つのデータとして資料箱に保存します。
ロイロノート導入のメリット
ノートを保存しておけばすぐに前回の続きを行うことが出来るので、前回の授業で作成したことに情報を加えたいと思えばすぐに足すことが可能です。
写真のカードだけではなく、BGMを追加したり、写真の上にイラストを追加したりも出来るので生徒たちの個性が発揮されたバラエティ豊かなプレゼンテーション作りができるようになりました。
実践の目標
文字ばかりでなく、シンプルで効果的なプレゼンテーションの作り方を身につけることができる。
カードを作成して、発表の流れを考えながらカードの順番を並び替えたり、音楽を付け足したりしながら魅力的なプレゼンテーションになるよう工夫ができる。
実践の場面
1. 教師がプレゼンテーションを行う
初めに教師が日本について、ロイロノートでスライドを作成し、それらを教師の電子黒板に写しながらプレゼンテーションを行った。
文字を少なく、画像中心のシンプルなスライドを作成し、内容は口頭でしっかりと伝えることに重点を置き、生徒たちに自分達が行う際の見本となるようにした。
2. 各国について知っていることや、気になることを共有する
テキストカード機能を用いて、生徒それぞれが各国について自分の知っていることや気になっていることを書き込んでカードを作成していく。
提出箱を作成し、それを提出してもらうことによって一覧で表示するようにした。電子黒板上や生徒のタブレット画面に表示することで、クラスメイトの意見を全員で共有しながら意見交換をすることができるので、後の調べ学習の方向性が決めやすくなった。
3. 教師の作成した見本スライドを送信する
生徒たちはインターネットを利用し、各国についての情報を調べてwebカードを作っていく。
画像だけでなく、YouTubeなどの動画サイトにアクセスしてカードとして残すこともできるので、生徒たちはより良い発表をするために積極的に取り組んでいた。
また、教師によるスライドを生徒全員に送信し、それをテンプレートとして各自のカードと差し替えながら、各国についてのプレゼンテーションスライドを作成していった。
4. 各自でプレゼンテーションの練習を行う
準備が出来た生徒は、ペアになってプレゼンテーションの練習を行う。
実際にタブレットを使ってスライドを表示しながら、ペアにそれを録画してもらう。お互いにコメントを伝えるだけではなく、自分で確認をすることもできるので、声の大きさや目線に加えて、スライドと話の内容が効果的に組み合わさっているかなども反省して改善していくことができた。
5. 全体の前でプレゼンテーションを行う
準備したプレゼンテーションのカードを電子黒板に映し出して、全体の前でプレゼンテーションを行う。
黒板に写っている画面は手元のタブレットで確認できるため、聞き手の方を見続けながら話すことができた。
6. 全員の発表を共有し、振り返る
授業の最後に作成したスライドを提出箱に送信させる。
そこから優れたカードをピックアップして国ごとに繋げて1つのデータとして資料箱に保存。そうすることで、生徒たちはいつでも資料箱からそのデータを取り出すことができるので、全員の調べたことがまとめられたものをいつでも振り返ることができる。