【イベントレポート】木村明憲先生と自己調整学習を学ぶ会in中富良野

2026.07.04に実施された「木村明憲先生と自己調整学習を学ぶ会in中富良野」の様子をまとめました。

1. オリエンテーション:自己調整のウォーミングアップ
「自己調整スタイル診断」というゲーム形式の活動を通して、自分自身の学びの癖や特性を客観的に把握することから始まりました。ロイロノートの共有ノート機能を活用し、本日の個人のテーマや「どう学ぶか(学び方の工夫)」を可視化して全員で共有し、主体的に参加する準備を整えました。

2. 第1部:実践紹介(低学年における基盤作り)
平野先生、清水先生、山崎先生より、1・2年生における「自己選択・自己決定」の経験と、振り返りの「型」を教える実践が報告されました。色分けしたシートや振り返りの点数化(1〜5点など)を活用し、低学年でも自分の学びを客観的に見る(メタ認知)ための具体的な足場かけの手法などが共有されました。

3. 特別講演:超優しい自己調整学習(木村先生)
自己調整学習は「幸せに生きるための手段」であり、知能は努力で伸ばせるという「成長マインドセット」を育むことが教育の土台であると語られました。教師が最初から全てを委ねるのではなく、まずは丁寧に「型」を教え、習得状況に応じて徐々に子供へ権限を譲っていく「グラデーション」の重要性を学びました。

4. 第2部:実践紹介(教科特性に応じた調整の深化)
芭蕉先生、福田先生、三宅先生より、社会科の「眼鏡(見方・考え方)」や算数の「思考モンスター」など、思考を可視化するツールの活用事例が紹介されました。授業の途中に「確認タイム」を設けてリアルタイムで計画を修正させたり、チーム全体で学習進度を調整したりする、より高度な自律的学習の姿が示されました。

5. ゲストトークと対談:学習者の視点と教師の自己調整
渡邊ゆきこさんから、自己調整は「自分と一生付き合うためのヒントカード(デッキ)」を増やしていくプロセスであるという、実体験に基づいた視点が示されました。続く対談では、教師自身が自分の機嫌を取り、幸せに働く姿を見せることこそが、子供たちが自律的に学ぶ最高のモデルになるという結論に至りました。

6. 振り返りの時間:学びの言語化と次への展望
最後には30分間の振り返りタイムが設けられ、各自が本日の学びを静かに言語化したり、講師へ個別に質問したりする時間を過ごしました。研修全体を通して得た気づきを「明日からの実践」に向けた具体的な計画へと落とし込み、参加者一人ひとりが自身のロードマップを更新して全行程を終了しました。