はじめてiPhoneを見たときの感想

はじめてiPhoneを見たときの感想

2006年10月に渡米してiPhoneを見せてもらった後の感想
iPhone発表は2007年1月

iPhonePDAとしては論外である。
自分がPalmを使ってたときと比較すると問題点がはっきりする。 Palm上では以下のような使い方をしていた。
がんがんメモをとる (POBoxを使う)
インターネットと同期しつつ数千のメモを管理する
メモ間のリンクを張る (PalmWikiを使う)
大量のメモをインクリメンタル検索する (Q-Pocketを使う)
階層的にフィルタリングしながらズーミング検索 (LensBarを使う)
漢字テキストもローマ字で検索 (Migemo機能)
iPhoneはこのようなPIM機能を全く持っていない。
Palmでは以下のような機能をよく使っていた。
Backボタン (前の画面にいつでも戻れる)
カーソルキーの活用
候補選択とかズーミングとか
PalmはもともとPDAとして良いデザインを持っていたのだが、 進化にともなっていろいろ便利な拡張が行なわれてきた。 特に、以下のような拡張は PIM的には便利であった。
小型キーボードの採用
カーソルキーの採用
文字キーボードもカーソルキーも存在しない状況では 編集しながらメールを書くことすら簡単ではない。
つまり、格好にこだわってクールな端末を設計したのは良いのだが、 PDA的な使いやすさが最悪である。WindowsMobileより悪いといえるだろう。 はっきり言えば、 PIMなど利用したこともない人間がはじめて PDAを設計したように見え、既存の知見が全く反映されていないようである。
大方のユーザはPDA的な使い方などしないから、 メールだのメモだのが 使いにくくても売上げ的には何の問題も無いかもしれないが、 まるで使えないPDAを開発するのではAppleに来た意味が無いであろう。 曖昧検索やズーミング技術を使うとiTunesの検索が非常に簡単になることは 確かであるが、同様の手法をiPhoneに搭載することは全く可能と思われる。 なんとかならないものか。

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