ブログ: コピペの歴史と意義.

ブログ: コピペの歴史と意義.

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(2018/4/16 2019/2/3)

誰もが頻繁に利用しているコピペという操作があるが、これはLarry TeslerXerox PARCにいたころ発明したものだそうで、その回想記事がある。Tesler氏はコピペの発明を名誉だと思っているらしい。単純な原理なのに世界中で利用されているわけだからコロンブスの卵的発想なのかもしれないが、そんなにたいしたものかな? とは感じてしまう。

単純なコピペは良いことばかりではない。コピーバッファに何が入っているか見えないので、変なものをペーストしてしまうことはしょっちゅうだし、コピーしてからペーストするまではずっとコピーバッファの内容を気にかけていなければならないので気が重い。またEmacsではテキストを別の場所に移動するためにはテキストをコピーしつつ削除してからカーソルを移動してペーストしなければならないのだが、テキストを少し移動するのにコピペを利用するのは良くない流儀だと思われる。選択したテキスト領域をカーソルキーなどで移動できるようにした方がはるかに楽なのにEmacsその他多くのシステムはそういう機能を持っていない。(ScrapboxではCtrl+矢印キーで簡単に領域移動ができるので便利である。Atomエディタも移動機能が入っている。) そもそもコピペの本来の用途である「違う場所にデータを転記する」場合もコピペが最善かどうかはわからない。もう少しイカした方法がありそうな気もするのだが...

実世界コピペ」は使いたい。特別なハードウェアを使用せずに割と簡単に実装できるのでもっと流行して欲しい。イディオムとしては悪くないと思うのだが...

(NHKITホワイトボックス」でGoldfishによる実世界コピペを実演しているところ)

最近は、他人のものを剽窃する意味でコピペという言葉が使われることが多くなってきたためか、ネガティブな印象がある単語になってしまったのは残念である。

#ブログ 2018/4/16 2019/2/3追記
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