ユーザインタフェース研究の意義

ユーザインタフェース研究の意義

(2014/9/9)

私は長年計算機のユーザインタフェース手法について研究しており、自分で作ったテキスト入力システムWikiメーリングリスト管理システム画像キャプチャシステム予測インタフェースシステムなどを毎日便利に使っているのだが、他のユーザインタフェース研究者が作ったシステムに普段どれだけお世話になっているか考えてみたところ、ひとつも思いつくことができなかった。もちろんパソコンのOSや言語処理系やGUIには毎日お世話になっているし、ブラウザや様々なWebサービスにもお世話になっているし、各種のElispプログラムやブラウザ拡張機能などにもお世話になっているのだが、ここ何十年かのユーザインタフェース関連学会で論文として発表されたシステムを自分は全く使ってないことに気付いて愕然としてしまった。
たまたま自分だけがそういう状況なのかと思っていろんな人に聞いてみたのだが、ユーザインタフェース研究論文として発表されたシステムを常用している人をほとんど発見できていない。T-Cubeを日本語に対応させた「フリック入力」ぐらいだろうか。
ユーザインタフェースの研究を行なってる人達が、これまでのユーザインタフェース関連の研究結果をほとんど常用していないのであれば、ユーザインタフェースの研究など全く無価値なのではないかと思ってしまう。「自分はXXXさんの研究成果であるYYYというシステムを愛用してる」という人はぜひ事例を教えていただきたい。



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