採択の基準は何ですか?
メンターは自分が一番採択したいと思ったプロジェクトを採択します。メンターの価値観は人それぞれ違うので、どのようなプロジェクトを採択したいと思うかは人それぞれ異なります。統一された採択基準があるわけではありません。
メンターは100件以上の提案を読んで、そのうちの1件を選びます。つまり「多くのメンターに悪く思われない提案」よりも「1人のメンターに強く採択したいと思わせた提案」の方が、採択される可能性は上がります。
ざっくりいえば、あなたが実現したい未来を説明して、それを聞いたメンターが誰か1人でもその未来にワクワクして、そしてあなたがそのメンターのワクワクしたプロジェクトの中で一番ワクワクだった時に採択される感じです。
また、アイデアだけでなく応募者のポテンシャルを採択の基準にしているメンターもいます。自己アピールの欄は、これまでやってきたことを全て書くくらい積極的に書くことをお勧めします。
以下、未踏ジュニア質問箱に寄せられた採択基準に関する質問と回答です。
Q. プロジェクトの公益性は審査対象になりますか?
teramotodaikiメンター: 何をもって「公益性」とするかによると思いますが、少なくとも僕は気にしません。むしろ、「世のため人のため」という主張をする場合、「世ってどこ?」「人って誰?」をよく考えて欲しいと思います。どうしてそういう風に思われたのかな〜と思ったんですが、「未踏ジュニア自体が公益性のある取り組みだから」ですかね?だとすれば、皆さんは応募する側なので、やりたいことを書いて下さい。未踏ジュニアありきで公益性の高いことをやる必要は全くありません。
Q. 機能を絞って1つや2つにするか、様々な機能を合わせてプロダクトにするかだったらどちらの方が採択されやすいですか?
teramotodaikiメンター:メンターごとに基準が違うので一概には言えませんが、どちらにせよ「優先順位が明確に書かれた提案書」は高く評価されやすいと思います。ただし、この質問の「機能」と言う言葉が「目的」のような意味で用いられている(つまり、「目的を絞るのと様々な目的を合わせる〜どちらの方が採択されやすいですか?」)のだとすれば、目的はなるべく絞るべきです。始めから大きな目的が2つ以上あると、意思決定が難しくなるからです
Q. 応募しようと思っているプロジェクトのプロトタイプはgithubなどの公開リポジトリに公開したほうが良いですか?
teramotodaikiメンター:プロジェクトによりけりですが、もしも将来的にソースコードを公開するつもりなら、応募時にプロトタイプのソースコードを GitHub に公開することで、一部のメンターには好印象を与えられるかもしれません。ただし、いきなりリポジトリのリンクだけ貼ってもメンター全員に見てもらえるとは限らないので、まずはスクショや動画 URL を貼ることをお勧めします。Private にしたいケースも当然あると思います(むしろそれが普通なくらい)だと思うので、審査の印象をよくするために Public にすることはお勧めしません。プロジェクトの方向性をよく考えて判断してください。
Q. エンジニアとか関係なさそうな企画でもOKですか?
teramotodaikiメンター:どんな企画(提案)にするかは皆さんが決めることなので、関係ないからダメというルールはありません。むしろ多様な提案を期待しています。ただしクリエータが一切プログラミングをしない提案は、過去1件も採択されていないと思いますし、今後もないと思います。あなたの企画に無理やりプログラミングを絡める必要は全くありませんが、未踏ジュニアに採択されたいのであれば、まずは簡単なプログラミングをやってみることをお勧めします!
Q. やってみたいことがあるが、機器にお金がかかるため、自分ではトライできない。未踏ジュニアに応募する場合、その機器の使用が初めてでも大丈夫か
nishioメンター:大丈夫です。経験者を支援するより、機器が買えない人を支援をする方が、個人的には良いお金の使い方だと思います。提案書を読むメンターが「おっ、なるほど、この機材が欲しいのね、機材を与えたら面白いものが生まれそう!いいね!」と思うような提案書を目指すと良いと思います。
機材がないと本当に何もできないですか?何か着手できることはないですか?提案時にまったく何もないよりは「ここまではやった、さらに進めるためにはこの機材が必要だ」と言われた方が支援したい気持ちになると思います。