版ズレ
「版ズレ」とは?
色がずれて印刷されてしまうことを「版ズレ」といいます。
カラー印刷では、一般的に「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)」の4色を重ねて色を表現します。
この4色の版の位置が正確に合うように印刷されることが理想ですが、印刷機の微妙なズレや用紙の伸縮などが原因で、色がずれて印刷されてしまうことがあります。
版ズレが起きるとどうなる?
画像やイラストのフチに色のにじみやぼやけが出る
文字がシャープに見えず、視認性が下がる
全体的に印刷が粗い印象になる
掛け合わせの黒と版ズレ
リッチブラックなどのCMYK4色を掛け合わせた黒は、画像のようににじんだように見え、
読みづらくなる可能性があります。
細かい文字や細い線は、K100%の黒での作成をおすすめします。
「網点(あみてん)」と版ズレの関係
濃淡やグラデーションを表現するために配置された細かな点を「網点」といいます。
版ズレがあるとこの網点の位置がズレてしまい、目視でも色のズレやにじみが確認しやすくなります。
網点とは
印刷の濃淡や色調を表現する小さな点の集まりのことです。
印刷物をルーペやスマートフォンの拡大機能で見ると、小さな点の集合で構成されているのがわかります。
色が薄いほど点と点の間隔が広くなるため、版ズレ以外にもグラデーションや淡い色合いの場合、点の集合が目立ちやすくなります。
網点が見えてしまう場合のイメージ ※拡大図
薄い色を使用している箇所が網点(ドット模様)で印刷されてしまいます。