合併処理浄化槽はなぜ水質改善に効果的なのですか?

水質汚濁防止対策として、工場、事業場排水については水質規制の強化等によって汚濁負荷削減の効果が表れている一方、生活排水対策がいまだ十分でないことから、水質汚濁の要因として生活系汚濁が顕在化してきています。例えば、東京湾では2/3、伊勢湾、瀬戸内海で5割程度が生活系の汚濁といわれています。

生活排水の一人一日当たりのBODは40g(し尿:13g、生活雑排水:27g)といわれています。これをもとに、汲み取り、単独処理浄化槽、合併処理浄化槽、それぞれのBOD負荷を比較してみましょう。
汲み取り便所 を設置の建物の場合、し尿はし尿処理場へ搬入されて処理され、そこでのBOD除去率は99%を超えているのが一般的です。このため未処理放流の生活雑排水のBOD27gが汚濁負荷量となります。
単独処理浄化槽を設置している建物の場合、単独処理浄化槽のBOD除去率を65%とすると、し尿分のBOD13gのうち5g、未処理放流の生活雑排水のBOD27g、合わせて32gが汚濁負荷量となります。
合併処理浄化槽を設置している建物の場合、合併処理浄化槽のBOD除去率が90%以上なので、生活排水(し尿と生活雑排水を合わせたもの)のBOD40gのうち4gが汚濁負荷量となります。
このように、合併処理浄化槽が極めて汚濁負荷を小さくする施設であることから、河川などの水質改善にきわめて有効な手段となりうるわけです。一方、単独処理浄化槽を設置した建物は、トイレの水洗化はできますが、生活雑排水は未処理で放流します。従って、単独処理浄化槽を設置した建物は合併処理浄化槽を設置した建物の8倍の汚濁負荷量を出しており、水質汚濁防止の面からは不十分といえます。

~出典:一般社団法人 全国浄化槽団体連合会ホームページ~