【イベントレポート】大手前高松高等学校「大手前高松ICT公開研究会」ー2023年6月17日ー

【イベントレポート】大手前高松高等学校「大手前高松ICT公開研究会」ー2023年6月17日ー

2023年6月17日に香川県初のロイロ認定校である、大手前高松高等学校で開催された、「大手前高松ICT公開研究会」のイベントレポートです。

全国の認定ティーチャーのコラボ授業&公開研究会
当日のプログラム・登壇者
プログラム内容、登壇者についてご紹介します
【午前】ICTを活用した探究的な学びを模索した公開授業
大手前高松高等学校の先生方と、全国のロイロ認定ティーチャーによる公開授業が行われました。
一部の授業では認定ティーチャーと大手前高松高等学校の先生がコラボで授業を行いました

【午後】全国のロイロ認定ティーチャーの公開研究会
全国で先進的な取り組みを行なっている認定ティーチャーの先生方による公開研究会が実施されました
こちらでも、地域を超えた認定ティーチャーの先生方によるコラボレーション講座も実施されました

【午前】ICTを活用した探究的な学びを模索した公開授業
大手前高松中学高等学校の先生方と、全国の認定ティーチャーの先生方による公開授業が開催されました

大手前高松高等学校の先生方の授業
ロイロ認定校であり、数多くの認定ティーチャーが在籍する大手前高松高等学校の先生方によるさまざまな先進的な取り組みを見ることができました
中1 英語 淺木先生
英作文をテーマにした授業が進められました
まずは自分が昨晩どのように過ごしたかを日本語でシンキングツールにまとめます
作成した英作文は提出箱でお互いに共有し、全体で添削をすることができていました

高1 国語 高林先生
漢文の読解に取り組む授業が進められました
自由に書き込みや拡大縮小ができるので、漢文の細かな返点なども丁寧に説明することができます
先生からの指導をもとに、今度は自分たちで返点を打っていきます。過去の資料なども簡単に見返すことができるので生徒は効率よく学びを進めることができていました

中3 数学 白倉先生
3つの集合をテーマにした授業が進められました
実際にベン図を塗り分けることで集合を理解していきます
学んだ内容をもとに生徒はお互いの回答を共有し、お互いの答えから学ぶこともできていました
高1 化学基礎 村田先生
化学式・化学反応にまつわる数の意味を理解することをテーマにした授業が進められました
授業の冒頭で、お互いの言葉で前の時間までに習った内容を説明する取り組みが行われました
化学結合について、実際にカードを動かしたり、画面に書き込みをすることで理解することができました

中2 探究 合田先生
探究の取り組みとして、「不可能なこと」をどのように「可能にしていくか」という手法を学んでいました
「不可能なこと」をどのように解決するか、まずは自分で考えます
その後、どのように解決していくのかをグループで相談していくことで、そのアイデアをより洗練させていくことができていました
全国の認定ティーチャーと、大手前高松高等学校の先生方のコラボレーション授業
全国の認定ティーチャーと大手前高松高等学校の先生方のコラボレーション授業も実施されました。
見学された先生方はもちろんのこと、生徒にとっても、授業を実施した先生方にとっても、新しい学びを体験することができました。

中2 英語×地理 土井先生(大手前高松高)・須之内先生(愛媛県立松山南高)
グループに分かれ、日本全国に向かうツアーを考えて英語でプレゼンテーションを作成しました。
できたプレゼンテーションはお互いに発表を行いました。
その地域の地理的状況を調べつつ、英語で伝えていくことで地理的な知識と英語表現を磨くことができていました


中3 保健体育×英語 石脇先生(大手前高松高)・徳千代先生(認定ティーチャー)
英語と保健体育を組み合わせることで生きた英語を楽しく学ぶ実践が行われました
英語で指定された動作を実際に運動していき、それをお互いに録画していくことで、動作を表す英語表現を自らの体で学ぶことができていました
「英語で書かれた文章をもとに運動をおこなう(リーディング要素)」「英語音声で伝えられた運動をおこなう(リスニング要素)」など、さまざまな形のワークを取り入れることで保健体育の内容で英語のさまざまな技能を磨くことができていました。

中3 国語×数学 中平先生(大手前高松高)・熊崎先生(大商学園高)
ゲームモードを使って一次方程式の確認を行います
一次方程式について復習をした後で、今度は式をもとに文章題を作っていく取り組みを行いました。
状況、場所などを指定したカードをもとに生徒は一次方程式で書かれた状況を実際の状況の文章に直していきました
式で書かれたことを言語化していくことで数学的な問題を具体的な状況として理解していくとともに、文章で自分の思っていることを表す練習をすることもできました

中3理科×国語 田中先生(大手前高松高)・中山先生(日体大柏高)
桃太郎を題材に、物語の中でどのような疑問を持ったのか挙げていきます。疑問は共有ノートでグループで共有します
国語の観点では、1つの物語の中から様々な読みを見出し、そこから自分の人生に活かす内容を読み取っていました
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また、理科的な観点からは鬼をどのように倒すのか、物理的な考察も加えていきました
子供の頃から慣れ親しんだ物語が、視点を変えることによって見え方が全く変わる体験を子どもたちはやっていきました


中1理科×小学校 小川先生(大手前高松高)・青山先生(郡山ザベリオ小)
手押し相撲の勝ち方を考えます。まずは、動画で実際に手押し相撲の様子を撮影することで勝つためのポイントを考えます
共有ノートを使うことでグループの中で意見を共有します
出てきた意見を最後は条件化して、手押し相撲の必勝法を考えていきました
誰もが子供の頃遊んだことがある手押し相撲を題材に、作用反作用の法則など力学的な知識を実体験できるとともに、現象から条件下を行う理科的な考え方も学ぶことができていました

高2 地理×理科 山本先生(大手前高松高)・矢野先生(和歌山大学附属中)
海風と陸風の特徴を実験やAR教材を使って考えます。
動画の解説を見ながら熱で回転するおもちゃを作り、なぜそれが回るのかを考えたり、1枚の写真が夕焼けなのか朝焼けなのかを考えるワークを通じて、海風・陸風の特徴を捉えていきます
最後に、ここまでの取り組みを踏まえて、海風・陸風の特徴や夕立の原理や、実際の世界の地域で起こっている現象をグループで話し合ってまとめていきました
ミクロの実験を通じて、マクロの実際の世界に起こっていることを考える体験ができていました。

高2 英語×情報 金井先生(大手前高松高)・井上先生(東奥義塾中高)
画像生成AIを使って画像を作成し、それをもとにストーリーを作成し、英作文を作る取り組みが行われました
英語のプロンプトを使って、望みの画像を生成していきます。単語を組み合わせることによって望みの絵が得られるようグループで工夫をしました
日本語で指定された文章通りの絵が仕上がるまで何度も英語のプロンプトを試行錯誤をしていました
画像生成AIと英語を組み合わせることによって、テクノロジーに触れながら、英語での表現を実践的に学ぶことができていました

ふりかえり会
各授業では授業を担当された先生方と、生徒が合同でふりかえり会を行いました。
先生方だけでなく生徒からもフィードバックを出すことで学習者視点で、どのように授業が見えていたのかを振り返ることもできていました
【午後】全国のロイロ認定ティーチャーの公開研究会
全国の認定ティーチャーの先生方による研究会が開催されました、共有ノートやARなどのICTの教育への活用方法のほか、NEXT GIGAや探究での評価指標など、これからの学びに深く踏み込んだ数々の研究会が開催されました
参加者は実際にロイロにログインをして、講師とやり取りをすることで研究会を進めることができました。

ロイロ・ICTの活用について
共有ノートどうつかう?
担当 中山先生(日体大柏高)
共有ノートの効果的な活用法についてお話いただけました。授業、会議・ホームルームのそれぞれの場面で効果的な活用方法についてお話しいただけました
デジタルとアナログの使いわけどうします?
授業の場面の中で、デジタルとアナログをどのように使い分けるかお話いただけました。
また、参加された先生方同士でアナログ、デジタルの使い分け事例について話し合う時間も取られました
ロイロで変わる 外国語・英語授業
外国語・英語学習でのロイロの効果的な活用法についてお話しいただけました。
テストカードを使った活用や、カードの見せ方などのテクニックのほか、生徒の興味をひく題材の選び方のポイントなどについてもお話しいただけました
ARで何ができる?
主に理科の授業の中で、AR教材を使って学ぶを深める方法についてお話いただけました。
ARの活用方法だけでなく理科の授業の効果的な取り組みについてもお話いただけました

いロイロな教科で使える小ネタ集
大商学園高等学校で実際に行っている様々な教科での事例をご紹介いただけました
実際に生徒がやっているワークを参加者が体験することもできました
ロイロ×道徳=自己理解↑↑
担当 田中先生(大手前高松高)
生徒が自己理解・相互理解を深めていける活用法についてお話いただけました
実際に生徒に行ったワークを参加者が体験することで道徳での活用法を学ぶことができました

園児から大人まで簡単につかえるロイロ
小学校と専門学校をそれぞれ担当されている先生方から、様々な年齢で使えるロイロの活用法を学べました
子供たちが初めて使うときに取り組むといいワークなど、明日からすぐ使えるテクニックをお話いただけました
ICTの校内普及・利活用について
ロイロ正式導入1年目でロイロ認定校になれたワケ 
ロイロ導入1年で、全国でも数少ないロイロ認定校になった流れをもとに、校内でICTの利活用を推進するポイントをお話しいただけました
参加者対象のアンケート結果をもとに今現在参加された先生が困っていることについてもお答えいただけました

導入5年目 県立高校におけるロイロの使い方を考える 
ご自身の経験から、県立高校でのロイロの活用の実態と今後の展望についてお話しいただけました
参加された方同士がお互いの取り組みをシェアする時間も取られ、県立高校での活用法について参加者も交えてじっくりと考えることができました
NEXT GIGAを考える 
GIGAスクール構想が始まり4年経った現状において、これまでどのような変化があったか、そして今後どのような進化が求められているかお話いただけました。
ICTを通じた授業改善のポイントについてお話いただけました
探究的な学びについて
探究的学びと効果測定どうする? 
担当 熊崎先生(大商学園高)合田先生(大手前高松高)・中山先生(日体大柏高)・田中先生(大手前高松高)
参加者から寄せられた質問をもとに、探究を実践されている各学校の先生方から、探究についてお話いただけました
探究を進めていく上でぶつかる様々な壁に、先進的な先生方から素敵なアドバイスをしていただけました
LEGに参加してみませんか?
全国のLEGではこのような魅力的なイベントや交流が多数行われています。あなたもLEGに参加してみませんか?
また、お住まいの地域に新しいLEGを立ち上げることもできます!
詳細はこちらをご参照ください
・端末、お茶などのご用意
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公開授業レポート
過去の公開授業のレポートはこちらからご参照ください。
【授業見学レポート】
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