なぜロイロノートを選んだのか?!公立高等学校の先進校に聞いてみた

なぜロイロノートを選んだのか?!公立高等学校の先進校に聞いてみた

愛媛県立松山工業高等学校

教職員が誰でも簡単に使える事
本校は2018年度より「工業高校だからこそ ICT」ということで愛媛県内の公立高校では初めて一人一台タブレットを導入しました。現在1・2年生 632 名と教職員 90 名の計 722 台の ipad が稼働しています。2020年度は 3 学年全員がタブレットを持ち、全教職員および全校生徒が授業をはじめ実習や総合的な探究の時間、家庭学習や部活動等に活用していきます。
本校がタブレットを導入するにあたり、最も大切だと考えていたことは「教職員の先生全員(様々な世代の先生、特に年配の先生)に簡単にしかも毎日活用していただく」ということでした。ICT を活用するうえで最も大切なことは機器やアプリを導入することだけではなく、使用する教員がどれだけ活用できるのかにかかっています。このため、端末をはじめ、アプリについても直感的で分かりやすく、簡単に使えるものを選ぶことにしました。そこで、授業支援に使用するアプリについて先進校の取組等を参考にし、いろいろなアプリを試用させていただき「ロイロノート・スクール(以下:ロイロノート)」に決定しました。
活用して 2 年間が過ぎましたが、毎日授業や家庭学習で活用していただいている先生方に2019年 11 月にアンケートを実施した結果は次のようになっています。

授業で最も使用率の高いアプリまたはソフトは何ですか?          ロイロノートを使っている理由は何ですか?

ほとんどの先生がロイロノートを使用しており、その年代も様々です。特に 50 代~60 台の先生 はガラ携の先生も多く、最初はタブレット導入自体に消極的でしたが、「使用すると思った以上に簡単で、双方向での授業は生徒も先生も楽しく使用しています」との意見も多くなってきました。ロイロノートの一番の利点は、誰にでも簡単に使用することができることにあると思います。特に年配の先生方には、できるだけ簡単な操作で授業 できることが重要だと思います。また、50 分間の間に授業を完結させることを考えると、現在のところロイロノートがベストと考えています。

デジタルシンキングツールの実装
もう一つの利点が、2019年度より「シンキングツールが搭載されたこと」だと思います。双方向通信の授業は、先生方や生徒にとって新鮮で最初の 1 年間は楽しく使ってくれます。しかし、資料の配布や回収のみの使用であれば別にプリントでもできるのでは?等の意見が出始めます。実際にそのような意見が出始めて、タブレットの活用率は2 年目の最初には下がりました。しかし、ちょうどそのころ「シンキングツール」の搭載があり、生徒に考えさせたり、プレゼンをさせたり、情報の共有をさせることに活用する先生が出始め、授業でも少しずつ活用が広まっています。このツールが搭載されたことで、先生自身の授業改善につながっているのではないかと感じています。他のアプリにはない利点だと思っています。

学校種も教科も場所も横断した連携
最後の利点は、校種などを跨いだ連携が出来ることです。ロイロノートは現在、愛媛県内でも多くの学校で採用されつつあります。小中高で同じ仕様の授業支援アプリが使用可能になることで、学校間を超えての情報共有や小中のデータの移行、中学校で作成した資料等を高等学校で使用する事等もできるのではないかと考えています。また、ロイロノートの各種学校(義務教育と高校、私立学校や大学等)を巻き込んだ、研修会やイベント等もこれから ICT を活用していこうとする学校にとっては大きな利点です。分からないことはすぐに担当の方が来てくれますし、愛媛県内には多くの活用事例や先進的な取組を行っている先生方が公立・私立を問わずいます。
校種を問わず情報共有し連携することが、これからの情報化社会での成功のカギだと考えています。


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