オンライン授業のいろいろな形態ーあなたの学校にあったオンライン授業とは?ー(愛光中学・高等学校 和田誠 先生)
オンライン授業のさまざまな形態と、最適な形態の選び方、オンライン授業を続けていくポイントを説明します。
使用資料 和田先生プレゼンテーション資料
発表動画
まずはマインドから
オンライン授業をやろう!と思うと、「うまくやらないといけない」「ICTのスキルが高くないから難しいのかも・・・」とさまざまな心配がでてきますが、まずは気楽にはじめてみるところが大切です。
「まずは気楽にやれることからやってみる!」そんなマインドが大切です。
オンライン授業の形態について
オンライン授業は、①同期型(リアルタイム)・②非同期型・③ハイブリッド型の3つに分類ができます
また、授業の動画の形式にも① ホワイトボードの前で講義するタイプ・② スライドを画面共有するタイプ・③ スライドに音声を吹き込むタイプ(非同期型中心)の3つに分類できます。
それぞれの形式にメリット、デメリットがあり、どの形式が最適かは、学校によって異なります。
オンライン授業の各形式の紹介と、メリット・デメリット
同期型・非同期型・ハイブリッド型の各オンライン授業の形式と、メリット・デメリットについて説明します。
同期型
zoomやmeetでリアルタイムの授業をおこなう形式です
メリット
リアルタイムの双方向が可能(教員からの発問や、生徒によるチャットでの質問など)
事前録画などの準備が不要
共同作業がやりやすい
ブレイクアウト機能を使って小グループでの話し合いができる
デメリット
一回きりで見直しができない(録画は可能)
機器などのトラブルがあると授業が成立しない場合がある
長時間に及ぶと生徒の集中力がもたない
非同期型
youtubeなどで授業動画を作成して配信する形式です
メリット
生徒は何度でも見直せる
取り直しができるため、クオリティの高い動画が作れる
デメリット
リアルタイムでの双方向が不可(後で質問対応などはできる)
生徒がきちんと参加しているか分かりづらい
事前の準備(撮影・録画)などが必要
ハイブリッド型
zoomなどで簡単な講義やワークの指示を行い、資料や問題はロイロなどを使って生徒に送信し、生徒が各自でワークや演習を行う形式です。
メリット
同期型と非同期型のいいとこ取りができる
生徒の集中が比較的もちやすい
デメリット
授業の準備や設計を考えるのが大変
オンライン授業選びのポイント
自分の学校や授業に最適なオンライン授業選びのポイントと、実施していく上での注意点をまとめました。
オンライン目的を意識する
なんのためにオンライン授業をするのかを意識することで、オンラインのやり方は変わります。
例:生活リズムをまもりたい!→同期型かな?
あまり無理をしない!
生徒も教員も疲弊しないことが大切。持続可能な方法を考える!
生徒の発達段階にあった方法を選択する!リアルタイムにこだわりすぎないことも大切。
通常の時間割通り、クラス通りにこだらわず、持続可能なオンライン用の時間割を考えるのもいいかもしれません
持続可能なオンライン授業の形式をとり、通常の授業が再開した際にうまくつなげらるようなオンライン授業作りを考えましょう。
プラットフォームを用意する
ロイロノート・Google classroomなど、連絡事項は必要な資料がすべて集まっているプラットフォームを用意しましょう。
全教員・全生徒が参加しているプラットフォームがあることで大体のことはうまくいきます。
各学年に合ったやり方で実施する
先行して実施している教員の知見を取り入れましょう。
特定の先生の独断で進むのは危険です。教員間でコミュニケーションをとりながら、トライアンドエラーを繰り返して、それぞれの学年やクラスにあったやり方をみつけていきましょう