シンキングツール大研修会「夏のシンキングツール祭り」第1回
2020.07.31(金)19時〜
オープニング
和田誠先生(愛光学園)よりご挨拶
「ゆる〜く、楽しみましょう!!」
シンキングツールを日々の授業に率先して取り入れておられるアドバイザーの先生が全国から集まりました!
研修会のゴール
プロット図を使った授業案を作成して授業案共有サイトにアップできる
全3回の研修会の流れ
本日の目標
プロット図のピークに実施する課題を考えてロイロノート・スクールで提出する
黒上先生によるレクチャー
「なぜシンキングツールを使う必要があるのか」
これからますます、自分自身の考えを主張しなければならない場面に直面することが多い。
でも、自分の考えをつくっていったり、他の人に伝えたりするにはどうすればいいのか?
情報の断片を並べて、アイディアを箇条書きする
箇条書きした内容を俯瞰する(メタ認知)
1つ1つのアイディアを並べ変えたりする
出すべきアイディアが示唆される
この「出すべきアイディア」こそ自分の考え・意見
箇条書きすべき内容を型にはめることで自分の考えが生み出される。
この考えを作り出すことへと導くツール、それがシンキングツール。
これからの教育では…
「考える方法」「考えるプロセス」が重視されている
言語能力(言語化する力)がすべての教科の基盤になる
知識を使って(思考・判断・表現)自分自身の考えをまとめられることが一層重要
だから、日々の授業ではこんな場面が必要になる
自分の意見を作って、主張するという場面を授業につくる
自分の考えを他者に共有、説明する
自分がどのようにものごとをわかるようになったのか(メタ認知)を言語化する
〈参考情報〉
︎/ttld/なぜシンキングツールを使う必要があるのか
発散と収束のワークショップA (和田先生より)
Step1:自分の学校でやってみたいことを書き出そう (左画像)
ウェビング(イメージマップ)
情報をふやす=発散
Step2:それぞれのアイディアを仕分けよう(中央画像) ☆シンキングツールの切り替え
座標軸
横軸「準備が大変/容易」、縦軸「効果大/小」を設定する
Step1で書き出したカードのカードを動かす
Step3:どのカード(アイディア)を優先させるべきかを順序づける ☆シンキングツールの切り替え
ダイアモンドランキング
優先度の高いカードを一番上にもっていく
アイディアの収束
Step4:Step3で選んだカードについて深める(右画像) ☆シンキングツールの切り替え
フィッシュボーン
1つカードを選び、他のカードは削除する
頭=「題目」、中骨=「目的・コンセプト」、小骨=「詳細な内容」
アイディアの分析
Step5:アイディアを実現させるためのロードマップを描く ☆シンキングツールの切り替え
プロット図
山の頂点(ピーク)にStep4の「題目」をおく
実際の授業場面ではどんな感じ?
「理想の会社を創ろう」
発散/収束を複数回繰り返すことで、考えをまとめる!!
詳細はこちら▶︎ /ttld/起業しよう 〜シーズン2〜
授業案解説
シンキングツール アドバイザーが作った授業案を見てみよう。単元全体を見渡せるよう、プロット図を用いて作成しています。
参加者のみなさんも、プロット図を使って授業案の作成にチャレンジしていただきます!
今日はそのために大量の情報のシャワー(授業案の例)の時間です^^
以下、各教科の先生の授業案をご紹介します。
◇国語:米田 俊彦先生(愛徳学園中高等学校)
「異和感や感じ方から問いを立て、文章にまとめる」
/ttld/高校 国語表現
◇理科:國領 正博先生(立命館守山中学校)
「"固有種と外来種=善と悪"なのか? 未来の琵琶湖の姿を考える」
/ttld/中学校 理科 琵琶湖の生態系をどのように捉えるべきなのか?
◇英語:徳千代 太一先生(ECCアーティスト美容専門学校)
「店舗紹介Movieを作ろう!」
/ttld/【海外の方が来店したくなる店舗紹介Movieを作ろう!】
◇社会:松下 直樹先生(愛光中学・高等学校)
「松山の飲食店を支える・応援するプロジェクト」
/ttld/松山の飲食店を支える・応援するプロジェクト~with コロナにおける社会参画の新しい形~
◇数学:近藤 光佳先生(仁川学院高等学校)
「先生になろう!」
/ttld/数学 先生になろう!
◇その他:西尾 環先生(熊本市立楡木小学校)
/ttld/小学校 図画工作 風神雷神図屏風 (左画像)
/ttld/小学校総合 提案!防災アプリ (右画像)
参加者による授業案作成
このシンキングツール祭りでは、全3回の研修会を通して参加者それぞれ授業案を作成いただきます。
そのための第一歩として今夜は、「プロット図のピーク(頂点)」を定めます。
各教科スモールグループでの活動で、TTAにアドバイスをもらいながらピーク作りに取り組みました。
〈次回までのTo Do〉
本日定めたプロット図のピークとなる活動中心にその前後の活動について具体的に考える
シンキングツール アドバイザーの声
乙幡ローラ絵美里 先生(藤沢市立湘南台中学校)
自分自身がシンキングツールを授業で使えるようになるためには、シンキングツールについて知ることはもちろん大事なのですが、それだけでは不十分だと感じていました。実際に自分でシンキングツールを使う中で、使い方を学んでいくことに大きな意味があります。
このイベントでは、たくさんのアドバイザーや参加者が作られた授業案に触れることができます。
自分では思いつかなかったようなアイディアやツールの使い方に出会うことができます。
そして、参加者自身が担当する授業について、シンキングツールえをつかって授業案を作成します。
体験を通して、シンキングツールの価値を実感できるでしょう。
このイベントのもう一つの魅力は人と協働して授業案作成に臨めることです。
全国でシンキングツールを使って先進的な授業をされているアドバイザーの先生や参加者間での交流によって、さらに学びが広がり深まっていくと思います。
次週8月7日(金)には授業案の具体的な内容について、今日よりもっと参加者の先生のアイディアにふれ、一緒に考えを尽くすことができるので、今から楽しみです!