シンキングツール活用事例【文書作成指導!】ー客観的でわかりやすい文書が書けるように!ー
客観的でわかりやすい文書がかけるためにはどのような指導をすればいいか?京都光華女子大学 健康科学部 看護学科でおこなわれている、シンキングツールをつかった文書作成力向上の指導法をまとめました。
Q1 なぜ、シンキングツールをつかって文書作成技術向上にとりくまれたのですか?
医療現場では、文書で患者の情報共有をすることが多く、客観的でわかりやすい報告を書くことが大切です。
ですが、学生たちは客観的な記述になれておらず、なかなか最初は文書を書くことができませんでした。
そこで、シンキングツールをつかって、自分の考えを整理して、客観的でわかりやすい文書が作成できるようにならないかと考えました。
Q2 シンキングツールをどのように活用されていますか?
① ピラミッドチャートで客観的な事実と自分の意見を整理する
・授業中に気になった場面(事実)・気になった理由・自分の意見 をそれぞれ分けて書かせます。
② 相互フィードバック
ピラミッドチャートをつかって自分の意見をグループの他のメンバーに説明します。
意見をきいたメンバーは自由に感想を伝えます。
③ 文書作成
①で作成したピラミッドチャートの内容を文にまとめます。
ピラミッドチャートで書くことを整理すること、そして、自分の意見を声に出して他の人に説明することで、自分の書きたいことが整理されているので、スムーズに文書をまとめることができます。
④ 評価
提出箱に出された文書を教員が添削します。また、翌週の授業で紹介することで復習にも活用できます。
Q3 この取り組みで学生にどのような変化がありましたか?
事実を客観的に評価した、わかりやすい文書が書けるようになりました。また、最初はなかなかまとまった文書が書けない生徒も、2回・3回と繰り返すことでしっかりとした内容の文書をかけるようになりました。
シンキングツールを使うことで客観的でわかりやすい文書を書く力が身についたと感じています。