中1 理科 観察する力を身につけよう 生物の世界 第1章 「身近な生物の観察」【授業案】東京都市大学等々力中学校・高等学校 平山瑛一
学年 / 教科: | 中1 理科 |
単元: | 生物の世界 第1章 「身近な生物の観察」 |
指導要領: | いろいろな生物とその共通点 (ア)生物の観察について |
教科書: | 『理科の世界 1』 |
授業者: | 平山瑛一(東京都市大学等々力中学校・高等学校) |
単元の一部
解説動画
作成者からのアピールポイント
メインテーマは身近な生物の観察についてです。本時以前の授業でスケッチの手法に関しての授業を展開しており、今回は言葉のみで観察結果を記録するという、2つで対になる授業内容です。また、本時においては観察したものを言葉に置き換えるプレゼンテーション能力、および相手の表現を正確に読み取り具象化するリテラシー能力を問う授業として、生徒たちが互いに出題者であり解答者となるように作成しました。
ロイロノート・スクールのnoteデータ
【展開1】身近な植物の特徴をまとめよう(事前準備)
①事前学習として、身近な野草を採集し、その特徴を言葉で記述して持ってくる。(本時においては入学前課題の「春の野草の観察」を使用)
②本時開始の際、自身の「予習」を写真に撮影し、ロイロにて提出する。全員の提出が完了したら、教科担任は解答を共有する。
【展開2】「イラストを描く」ー言葉を具象化しよう
「植物のイラストを描こう」というテーマで、クラスメートの説明に従い、イラストを描いてもらう。
本時においては、全員が出題者かつ回答者となるよう、班の中で時計回りに隣の人の説明を読み、その内容に従って想像だけでイラストを描いてもらう。
この時、できるだけ「説明に忠実に」描くように指示し、想像で補わないように注意させる。
全員がロイロで提出したら、解答を共有する。
【展開3】「比較する」ー自分の説明を振り返ろう
クラスメートが書いてくれたイラストをもとに、自己の説明を振り返る。
①ワークシートとして添付のチャートを送る。自分の説明と相手のイラストがどの程度合致しているかを縦軸、自分の説明がその植物を説明するに足る表現だったかを横軸として、プロットする。
②自分の説明と相手の解釈の位置から、よりチャートの右上に近づけるためにどのような説明をすればよかったかを考える。自身の観察結果をクラスメートが描いたイラストとしてメタ的にとらえ、より正確に伝えるための説明をする準備を行う。
【展開4】「さらに細かく観察する」ーもう一度伝わる記録を作ろう
①自分の説明で足りなかった箇所を考え、再度自分の標本を観察しながらどこに注意して表現するべきだったかを考える。
②さく葉標本では花がしおれてしまっている可能性もあるため、この時にはインターネットなどを用いて自分の調べた花を調べても構わない。ただし、植物の形態においては葉や花の形状などを示す専門用語があるものの、これを使わないで「クラスみんなで共有できる言葉」を積極的に使うように考える。