中1 理科 化石(示相化石)から分かることは何だろう? 大地の変化【授業案】気仙沼市立大谷中学校 工藤 孝幸
学年 / 教科: | 中1 理科 |
単元: | 大地の変化 |
指導要領: | 地層や化石から分かること |
教科書: | 東京書籍 |
授業者: | 工藤 孝幸(気仙沼市立大谷中学校) |
単元の一部
解説動画
作成者からのアピールポイント
地学分野は実験なども乏しく,再現性が難しい単元とされています。また,思考活動を伴う教材も乏しく,教え込み型の授業になりやすいと思います。そこで,化石の体験活動と思考活動の両方を行えば,生徒の興味関心だけでなく,知識を関連付けた深い学びに到達できるのではないかと考え,実践しました。
ロイロノート・スクールのnoteデータ
【展開1】発掘した化石の特徴をまとめる
①化石の写真と化石名
②その生物はどんな環境に住んでいた生物なのか
③その当時の環境はどのような環境だったことが分かるか
について,発掘した化石の特徴をまとめる。
※栃木県木の葉の化石園の化石を購入し,化石の同定は化石園で発行している書籍やパンフレットを用いて行わせる。
【展開2】化石のグループ分け
発掘した化石の植生の違いに注目し,グループ分けを行う。
例)暖かい,冷たい,山地,沿岸,乾燥,湿潤など
【展開3】深い学び(思考活動)同じ地域で発掘された化石なのにも関わらず,植生の異なる化石が発掘されたのはなぜか探究する
なぜ,同じ場所から植生のことんる植物が発見されたのか考える活動を通して,化石や地層から分かることは何かを考え,示相化石とは何かを生徒の主体的な活動を通して導く。
例)森林であったことは分かるが,暖かいところ,寒いところ,山地,沿岸,湿っている,乾燥しているなど植生が異なることに注目させ,何が起きたのかを考えさせる。
個人で考え,グループで情報交換および練り合いを通してまとめ,全体共有を行い,最終的には自己決定の場をつくる。
【展開4】集結(まとめ)。課題に対するまとめを行い,化石とは何かにつなげるまとめとする。
展開3での様々な意見から,課題に対して「気候変動が頻繁に起こったり,大地の隆起や沈降によって標高が変化したから」というまとめを行う。
以上の体験活動や思考活動を通して,「化石や地層を調べれば,その当時どんな出来事があったかをしれるものを化石」と言い,その中で「当時の環境を知ることが出来る化石を示相化石」と言うと結論づける。