中2 家庭 附属幼稚園の園児が成長できるような遊び(おもちゃ)を考えよう 私たちの成長と家族・地域【実践事例】愛知教育大学附属名古屋中学校 竹内 裕子
授業担当者 | 竹内 裕子 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学校2年 / 技術家庭科(家庭分野) |
単元 | 私たちの成長と家族・地域 |
〈実践の概要〉
はじめに,授業で与えられた課題を解決するために考慮すべきポイントを安全性,運動,学習,社会性,発想の五つに分類し,これらの優先順位と割合について,帯グラフの形でまとめさせ,それをロイロノートを使って共有した。次に,グループでその帯グラフに最も適した遊び(おもちゃ)を解決策として導き出させ,そのアイディアをロイロノートで共有した後,企画・製作し,幼稚園交流を行った。その後,幼稚園交流の振り返りを行い,それをロイロノートを使って共有しながらグループで考えた遊び(おもちゃ)がポイントの優先順位と割合に適していたかを話し合わせた。最後に,題材全体の活動を通して解決策を導き出した過程を振り返らせ,自己評価をさせた。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
グループや学級全体で容易に意見を共有できる。
操作が簡単なため,作業時間を短縮することができる。
撮影した画像や動画を共有することで,他者の考えを視覚的に理解しやすくする。
学習プリントにカードを取り入れることで,考えをまとめやすくなる。
〈実践の目標〉
ポイントの優先順位とその割合について判断することができる。
解決策を導き出すことができる。
導き出した過程を振り返り,評価する。
〈場面1〉課題解決に向けてポイントの優先順位とその割合を決定する
はじめに,課題解決の際に考慮すべきことを学習プリントに記述させ,全体で共有させた。その後,考慮すべきことを五つのポイントに分類させ,優先順位とその割合を個人で帯グラフにまとめさせた。グループや学級での話し合い活動や学習を通して,知識の習得状況について振り返りを行わせるとともに,必要に応じて,帯グラフを修正させた。そうすることで,考えの変化が明確化し,課題解決に向けてポイントの優先順位とその割合を決定しやすくなった。
資料1ロイロノートに記述した優先順位の帯グラフ
〈場面2〉遊び(おもちゃ)を解決策として導き出し,幼稚園交流の計画をたてる
グループで決定した優先順位とその割合に最も適した遊び(おもちゃ)を解決策として導き出させた。生徒はアイディアをロイロノート上で共有し,試行錯誤しながら,幼稚園交流に向けての計画を立てることができた。その後,実際に幼稚園の園児を招き,計画した遊び(おもちゃ)を基に交流した。
資料2幼稚園交流の計画案
〈場面3〉解決策を導き出した過程を振り返り,評価する
まず,幼稚園交流を振り返らせ,グループで考えた遊び(おもちゃ)がポイントの優先順位とその割合に適していたかを話し合わせた。このとき,幼稚園交流の際に撮影した動画をロイロノート上で用いて話し合わせた。そうすることで視覚的に理解しやすくなり,より話し合いが深まっていた。最後に,自己評価をさせる場面では,学習プリントにカードを取り入れ,生徒がカードを自由に動かすことができるようにした。そうすることで,どのポイントについて振り返っているのかが明確になり,わかりやすくまとめることができていた。
資料3幼稚園交流の様子を動画で撮影する生徒
資料4振り返りで用いた学習プリント