中1 社会 東北地方【実践事例】(大阪教育大学附属平野中学校)

中1 社会 東北地方【実践事例】(大阪教育大学附属平野中学校)

大阪教育大学附属平野中学校
高岸 康文教諭
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東北地方の「今」と「過去」から、「未来」への視点を獲得しよう

知識を繋ぎあわせてプレゼンテーションを作成することで、思考力・判断力を養います。

この単元では東北地方で祭りの毅然や稲作が盛んな原因を探ることで、自然環境の特性を理解し、かつての稲作の困難さに気づいていきます。
また、歴史的分野で学んだ江戸時代の飢饉には、人災的な要素があることを理解させます。
現代においても農業の収穫に影響を及ぼす「冷害」、現代的な農業が始まった「背景」、「稲作以外の農業」、「農業以外の産業」というキーワードと、それぞれの知識を繋ぎ合わせてプレゼンテーションを作成します。そうすることで思考力・判断力を養うことを目指します。そして、厳しい負担を強いられる地域で発生した東日本大震災、津波によって引き起こされた原発事故について、個々の生徒が様々な角度から発想を持てる準備を行うことを目標にします。



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ロイロノート導入のメリット

表現の方法にこだわるよりもプレゼンテーションの中身や、カードとカードの間の論理的な結びつきを強く意識させることができることが大きなメリットだと考えています。


実践の目標

本時では、プレゼンテーションの実施にあたって、指定した枚数のカードで論理的にカードとカードの因果関係を表現できるようにすることを目標とした。


実践の場面

1. プレゼンテーションの準備をする
前時までにペアで作成してきた4枚のカードの最終調整を5分間で行う。
そして、作成したカードの提示順やプレゼンテーションの内容を個人のワークシートにまとめる。


2. プレゼンテーションを実施する
3~4人を1つのペアとして、40人の生徒を6つの集団に分ける。生徒による相互評価において6つの集団から1つずつの代表ペアを決定する。
相互評価の観点は、「話の内容は分かりやすいか?」「ロイロノートのカードはユニークなものか?」「声の大きさや話すスピードは適切か?」の3つをそれぞれ1〜5の数字で評価した。


3. 6つのペアを決定する
6つのグループから全観点の合計得点が最も多いペアを1つずつ選び、学級全体に発表するペアを決定する。



4. 代表の6ペアがプレゼンテーションを行う
6ペアがプレゼンテーションを行い、聴衆側の生徒は「話の内容は分かりやすいか?」、「ロイロノートのカードはユニークなものか?」、「声の大きさや話すスピードは適切か?」の3つの観点で評価をした。


5. 教師からコメントをする
各ペアに多かった意見と他のペアが気が付かなかった視点からの意見を学級全体で共有した。



6. 共有した内容の確認をする
個人のワークシートに本時の内容を記録させ、共有した視点を生徒自身が確認した。



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