中1 技術科 情報社会で大切なことを伝えよう ロイロノートの活用で、情報社会への関わり方を考え直す単元開発【実践事例】 (深圳日本人学校)

中1 技術科 情報社会で大切なことを伝えよう ロイロノートの活用で、情報社会への関わり方を考え直す単元開発【実践事例】 (深圳日本人学校)


基本情報
授業担当者樋口 康彦
ICT環境1人1台タブレット ロイロノート 電子黒板
学年 / 教科中学1年生/技術科
単元情報社会で大切なことを伝えよう
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〈実践の概要〉
本単元は、情報の技術に関する事項について調べる活動などを通して、基礎的な技術や情報モラルの必要性について理解を深めるものである。本校が定義した個別最適化階層レベルでは、レベル3を意識している。生徒同士の話し合い活動を活発化させ、また学習の蓄積をもとに、学習者・授業者がそれらを生かしていくことを目指し、授業を展開した。情報社会を生きていく上で何が大切なのか、何を理解するべきなのか、生徒は主体的に学ぶことができた。

〈電子黒板やロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
①ロイロノートを通して、学習の振り返りを蓄積することができる。
②生徒の課題を把握し、電子黒板で必要な教材を提示することができる。
③ロイロノートの共有機能を用いることで、生徒同士の意見交換や話し合い活動が活発になる。

〈実践の目標〉
①生活や社会で利用されている情報の技術について基礎的な理解を図る。
②問題を見いだして課題を設定し、解決策を構想し、表現、実践を評価・改善するなど、課題を解決する力を養う。
③よりよい生活の実現に向けて、適切かつ誠実に技術を工夫し、創造しようとする実践的な態度を養う。

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〈場面1〉第1次【ネットの「あやしい」に目を向けよう】
本単元の導入として、インターネットに関わることで起こりうる具体的な事例をもとに、「あやしい」か「あやしくない」かを判断させる学習活動に取り組んだ。この活動では10枚のカードを用い、生徒の判断と理由をロイロノートに整理した。生徒の意見を提出箱で共有することで、生徒同士の意見交換を行った。生徒らは、自分事として身の回りのことに関心をもっていた。

〈場面2〉第2次【情報社会の仕組みについて知ろう】
コンピュータやネットワーク、データ量、セキュリティに関する仕組みなど基礎的知識に関することを調べたり、考えたりする活動に取り組んだ。身近な事例を意識することで、実生活とのつながりを大切にしてきた。また授業の終末での振り返りでは、分かったことや考えたことをロイロノートにまとめた。

〈場面3〉第3次【情報を安全に利用しよう】
情報モラルや著作権法、SNSなどによるトラブル、表現の自由について考えた。その上で、生徒が興味のあることやより追究したいことから、テーマを設定し、調べた。また、その過程で、学校アンケートの結果を伝えることで、下級生に向けてインターネットや情報への関わり方について発信していく必要性を感じていた。発信に向けた取り組みは、現在進行中である。

〈授業写真〉
〈成果と課題〉
本単元で身に付けさせたい資質能力を育てるために、ロイロノートや電子黒板を使用しての学習は非常に効果的であった。①導入で用いたカードの分類や、授業中に生徒の考えをロイロノートにまとめることで簡単に共有ができる。また②毎授業、終末で学習の振り返りを蓄積することで、生徒自身も学習のつながりを理解でき、教師も評価につなげることができる。③蓄積した内容を踏まえ、次時以降の教材や授業の展開に生かすことができる。そして、④生徒らにとっても下級生にどのようなことを伝えるべきかといった単元のまとめの活動に取り組みやすくなる。
以上のことを踏まえると、ロイロノートや電子黒板の活用は効果的であり、生徒の学びをより充実したものにするためにも、教師の授業改善の視点を考慮しても、欠かすことのできないものである。
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