中2 技術科 ディジタル作品を通して、人の心を動かそう! ロイロノートを活用し、蓄積・共有・改善を図ったディジタル作品制作の実践【実践事例】 (深圳日本人学校)

中2 技術科 ディジタル作品を通して、人の心を動かそう! ロイロノートを活用し、蓄積・共有・改善を図ったディジタル作品制作の実践【実践事例】 (深圳日本人学校)


基本情報
授業担当者樋口 康彦
ICT環境1人1台タブレット ロイロノート 電子黒板 動画編集アプリ
学年 / 教科中学2年生/技術科
単元ディジタル作品を通して、人の心を動かそう!
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〈実践の概要〉
本単元は、ディジタル作品の制作、評価・改善などを通して、創造性や課題解決能力、願いや思いを具体的な形にする資質能力などを育むことをねらいとしている。本校が定義した個別最適化階層レベルでは、レベル3を意識している。生徒らがICT機器を、ツールとして活用できるよう環境整備に取り組んだ。相手意識をもった活動は、生徒らの主体性に大きな影響を与え、前向きに取り組む生徒の姿が非常に印象的であった。

〈電子黒板やロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
①ロイロノートの提出機能を用いることで、個人の興味関心からグループ分け、テーマ設定へとつなげやすい。
②ロイロノートの提出機能や共有機能を用いることで、グループを越えた学級全体への連絡の発信やアドバイスをする際に活用した。

〈実践の目標〉
①ものづくりを通して、願いを具体的な形として実現する資質能力を高める。
②多面的な視点で、技術を工夫し創造しようとする。
③生活の中から課題を設定し、実践を評価・改善するなど、課題を解決する力を養う。

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〈場面1〉第1次【ディジタル作品の特徴を考えよう】
ディジタル作品に関する基礎的な事項について学んだ。意識する視点として、文字や音声、静止画、動画などの観点から表現手段のメリットやデメリットについて整理した。ARやVRなどの用語についても触れ、昨今の情報通信技術の発展にも目を向けた。それらの活動では、「デジタル教科書」を電子黒板に映し出すなども行った。

〈場面2〉第2次【ディジタル作品を設計・制作しよう】
生徒らが、誰に、何を、どのような形で伝えたいのかを把握するために、ロイロノートを用いて考えを共有した。共通する内容等でグルーピングをし、話し合いを進めた。卒業生に感謝を伝える動画を作成するものや、下級生に作品作りのメイキング動画を作成し技術の授業について伝えるものなど、工夫を凝らしていた。ロイロノートの提出箱を用いて、グループから全体へ伝えたい連絡事項を発信し、さらにOneNoteを用いてアンケートを作成、回答するなどICT機器を効果的に活用する生徒の姿が見受けられた。

〈場面3〉第3次【ディジタル作品を評価しよう】
作成した作品をお互いに見合い、より良くするためにはどうしたらよいかなどの視点からアドバイスカードを作成し、ロイロノートに記録した。

〈授業写真〉

〈成果と課題〉
主体的に活動に取り組む生徒の姿が印象的である。中学校技術科の情報単元では、ICT機器の活用がなくてはならないものである。その中でも、生徒の取り組みの進捗状況の確認、生徒同士の連絡を取り合う手段としてロイロノートを活用したことでスムーズに実践を行うことができた。また一方で、校内サーバーでのファイルの共有、アプリを介しての個人端末とのファイルの転送など、ディジタル作品を制作するに当たっては、ファイルをどのようにやり取りをするかが鍵となる。
ロイロノート等への保存や共有などを行うことで、成果物の蓄積、生徒同士の相互評価や教員が行う評価につなげる点からも効果が大きい。
動画編集について一つの基本を生徒らに伝えたが、できることを見出したり、工夫創造しようとしたりする生徒の発想には驚かされるところがあり、教師自身もアンテナを高く張り、自らのICT活用能力を日々研鑽していく姿勢を大切にしていくことが課題である。
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