小2 国語 せつめいのしかたに 気をつけて読み,それをいかして書こう 生活科で作ったおもちゃの作り方を説明する文章を書こう【実践事例】 (京都市立桃山南小学校)
授業担当者 | 久保咲和佳 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校2年 / 国語科 |
単元 | せつめいのしかたに 気をつけて読み,それをいかして書こう |
〈実践の概要〉
おもちゃの作り方を説明する文章の書き方について,シンキングツールを活用して教材文の写真や文を整理することで,内容を理解する。そして,読む活動で使用したシンキングツールで,自分が作ったおもちゃの作り方を整理する。その後,事柄の内容や順序を考えながら,自分が作ったおもちゃについて説明する文章を作成する。また,友達にわかりやすくするように,絵や写真を児童自身で選択する。最後に,完成した文章を友達と共有し,学習を振り返る。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
説明文の順序や内容を何度も操作しながら整理することができ,作り方を説明する工夫を見つけやすい。
説明文を作成するときに,内容に応じて児童が絵だけでなく,写真を活用することができる。
児童が友達の作った文章を同時に全員分読むことができる。
〈実践の目標〉
「〇〇の作り方」に必要な情報と情報の関係である,事柄の順序と作業手順について理解することができるようにする。(知識・技能)
事柄の順序などを考えながら,内容の大体を捉えて読むことができるようにする。
事柄の順序に沿って,簡単な構成を考え,作り方を説明する文章を書くことができるようにする。(思考・判断・表現)
事柄の順序に沿って粘り強く構成を考え,相手に伝わるようにおもちゃの作り方を説明する文章を進んで書くことができるようにする。(主体的に学習に取り組む態度)
〈授業写真〉
〈場面1〉学習の見通しをもつ
教科書を参考に,以下の学習の流れを児童と確かめていく。
①教材文「馬のおもちゃの作り方」を読み,作り方を説明する文章の書き方について知る。
②生活科で作った動くおもちゃの作り方を文章に書いて説明する。
また,一人一人異なるおもちゃを作ったので,友達に文章を読んで作ってもらえるようにするという具体的な目的意識や相手意識を共有する。
〈場面2〉教材文を読み,説明の工夫を見つける
シンキングツールを活用して,教材文の大体の内容を捉えることができるようにする。「馬のおもちゃの作り方」がわかるように,教材の写真や文などの情報をXチャートで「ざいりょうとどうぐ」,「作り方」,「楽しみ方」などの事柄ごとに分けていく。その後,プロット図を活用し,作業の手順などのわかりやすい順序に並び替える。
〈場面3〉生活科でつくったおもちゃの作り方の説明のしかたを考える
教材文の内容を整理したXチャートで,児童一人一人,自分が作ったおもちゃの作り方について,事柄ごとにメモをして整理する。簡単なメモができたら,それぞれの事柄に,数や大きさ・手順などを付け足し,内容を詳しくしていく。また,絵や写真で説明するところを考える。
〈場面4〉おもちゃの作り方を説明する文章を書く
場面3で作成したメモをもとに,下書きを作成する。「まず」「つぎに」などの順序を表す言葉を使うことや,これまでに学習した文章の書き方に気をつけて書く。作成した文章に合わせて,写真を撮ったり,写真では表しにくいところは絵で表したりする。写真は,トリミングや拡大など,簡単な画像編集を行い,作り方がわかりやすいようにする。
〈場面5〉文章を読み合って,学習を振り返る
作成した文章を写真で撮り,友達と共有する。同時に学級全員の文章が読めるので,読む児童を指定して,感想を付箋に書いて伝え合う。感想を書き終えた児童は,時間を有効に使って他の文章を読むこともできた。単元の振り返りでは,「数や大きさが詳しく書いてあるので,わかりやすかった。」や「私も次から順序の言葉を使って,書きたい。」などと友達の文章の良いところから学ぶことができた。
〈授業写真〉