小5 体育 ゴール型ゲーム/ラインサッカー 自分の動きを確認して、攻撃の幅を広げよう【実践事例】 (名進研小学校)
授業担当者 | 舟戸 文崇 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校5年 /体育 |
単元 | ゴール型ゲーム/ラインサッカー |
〈実践の概要〉
ゴール型ゲームの単元で大切な事の一つとして「ボールを持っていない人の動き」がある。お手本や人の動きを見て頭では理解をしても、実際の自分の動きを見ることは難しい。体育の授業の中で、体育館上部から全体の動きをリアルタイムでスクリーンに映し、動きを確認する。中間説明でロイロノートを使用し、録画したものを見て振り返り、良い点・改善点を伝える。次の時間に個人でロイロノートを使用し、前時の映像をもとに自分の動きを確認する。ボールを持っていないときに自分がどういう動きをしているのかを各自が確認をし、自分の改善点を見つける。自分の動きを客観的に確認したのちに次の授業で生かすことができているか、上記の授業を繰り返し行い、「ボールを持っていない人の動き」が大切であると全体で共有していきたい。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
自分の動きを客観的に見ることができる。
良い動き・良くない動きを何度も確認することができる。
人の動きをリアルタイムで平面ではなく、上からの視点で見ることができ、中間説明等でサッカー番組の解説のように矢印等を書き込み、良い点・改善点を全体で共有することができる。
〈実践の目標〉
自分の動きを客観的に見て、良い点・改善点に気づく。
頭で思い描いている自分の動きと、実際の動きが一致しているかを確認する。
動画をみながら体育をするという新しい学びの楽しさを発見する。
〈授業写真〉
〈場面1〉自分の動きを確認する(個人)
体育の時間に撮影した動画を全員に送信し、共有した。その動画の中から自分を探し、自分の動きを確認する。お手本を見せる場面とは違い、自分はどう動いているのかを実際に目で見ることは、子どもにとってとても有効であると感じた。頭では分かっていることが、実践できているかを一人一人が自分で確認をした。
〈場面2〉授業の動きの動画の中で、良い場面をさがす(個人)
自分の動きを確認した後、その授業中のクラスの様子動画から、良い場面を見つけさせた。各自が良いと思った場面に、→や〇などを使用し、サッカー番組の解説のように何が良いのかを分かるように記入をさせた。動画を切り抜いたり、必要なメモをしたりと一人一人が工夫をし、学ぶことができた。
〈場面3〉授業の動きの動画の中で、もう少しという場面を探す(個人)
場面2と同様に改善点を見つけさせた。良い動きを頭で理解していないと、改善点も見つけることができない。子ども達は教師の話から、一生懸命改善できる場面をさがしていた。ボールの近くに固まっている場面や、敵の後ろでボールを呼ぶ場面などが選ばれていて、全員が提出をすることで頭では理解していることがわかった。
〈場面4〉動画から学んだことを意識し、授業で実践する(クラス)
動画で見て、理解を深めたものを実践した。やはり、最初に動画をとった授業よりも意識的に良く動いているように感じた。実践の概要にも書いた「ボールを持っていない人の動き」が格段によくなったように感じた。しかし、すべてがうまくいくわけではなく、やはり頭では分かっていても実践できないのが体育の難しい所である。
〈場面5〉中間説明でもう一度自分たちの動きを全体で確認し、良い点・改善点をつたえる(クラス)
体育の授業の途中で中間説明の場で、クラス全体で再度動画をみて確認した。良かった場面・改善点をもう一度全体で確認し、うまくいかない場面でもまずは、動くことが大切であることを再度伝えた。子ども達も動画を見ながら「あ~確かに」などの反応があり、この中間説明で動きを確認することはとても意味があった。
〈場面6〉中間説明のアドバイスをもとに、より良い動きを目指す
中間説明にて全体で確認したことにより、さらに動きがよくなった。また、実際にプレーをしていない児童からも、「○○右~」「ナイス」など声をかけあうシーンも増え、全体的にとても良い雰囲気になっていった。動きが良くなった動画を、今後子ども達と再度共有し、子ども達にもそう実感させていく事でさらなる学びになると思う。
〈授業写真〉