小5 体育 ソフトバレーボール シンキングツールを活用した対話的な学びの充実【実践事例】(墨田区立緑小学校)
授業担当者 | 土屋 直貴 |
ICT環境 | 4人以上で1台 |
学年 / 教科 | 小学校5年 体育 |
単元 | ソフトバレーボール |
〈実践の概要〉
体育科の中で、「対話的な学び」の実現に向けた手段の一つとしてロイロノートスクールを活用した。
高学年のボール運動は、低・中学年でのゲームの学習を踏まえ、「集団対集団の攻防によって競争する楽しさを味わい、その行い方を理解するとともに、ボール操作とボールを持たないときの動きによって、簡易化されたゲームをすることができるようにし、中学校の球技の学習につなげていくことが求められている」とされている。
ボールを持たないときの動きとして、課題は理解しているが解決に向けた方法は漠然としていることが多い。そこで、対話の時間を取り入れることでチームの課題を意識し、解決に向けた話し合いができるようにした。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
課題を共通認識することで、チームの方針を決めやすかった。
シンキングツールの活用を通して、対話的な学びの実現につながった。
〈実践の目標〉
話合いを通して、自分たちのチームのよさや課題について気付く。
話し合ったことを実際のゲームに生かすことができる。
〈場面1〉自分のチームの特徴について「Yチャート」を使って話し合う
はじめに、自分たちのチームがどのようなチームなのか、分析をさせた。視点として「チームの特徴」「今良いところ」「課題」の3つ与えることで、チームに合っためあてが立てられるだろうと考えた。そこで、ロイロノート・スクールの機能にある「シンキングツール」を活用したことで、話し合いが活発に行われた。
〈場面2〉チームの課題を話合う
話し合ったことを基に、自分たちのチームの課題についてポイントを絞って話合いをするよう指示を出した。Yチャートを基に、今度は「フィッシュボーン図」に切り替えて課題に対する取り組みを書き込ませた。
〈場面3〉話合い、教え合い
課題を話し合う中で、レシーブの仕方やトスの上げ方など、技術的な課題に対してはその場で教える姿が見られた。それぞれの課題に対して、話しながら教え合う姿が見られた。
〈場面4〉フィッシュボーン図に課題をまとめる
フィッシュボーン図にチームの課題をまとめた。「声かけ」や「配置」など、チームプレイを意識した課題を挙げているチームが多かった。
その後、各チームの課題を提示し、課題の共有を図った。どのチームも似た課題をもっていることが分かり、ゲームで意識することについて整理することができた。
〈場面5〉ゲームに取り組む
話し合ったことを取り上げながらゲームに取り組んだ。自分から動いたり声を出したりするなど、課題を意識しながらゲームを楽しんでいる姿が見られた。
〈場面6〉学習のふりかえり
学習カードを使って課題の振り返りを行った。話し合ったことに対する出来栄えや改善することなどについて、チームごとに話し合っていた。また、次時の学習に向けて課題を考えている児童もいた。