小6 総合 地域特産のバラを栽培し、上手に育てるための条件を見つけて発表しよう【実践事例】(愛知県豊川市立東部小学校)
授業担当者 | 川本 篤史 |
ICT環境 | 2人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校6年 / 総合的な学習の時間 |
単元 | 地域特産のバラを上手に育てるための条件を探ろう |
〈実践の概要〉
全国有数の産地であるバラについて、5年社会で学習し、4年前から6年でバラの栽培を行う取り組みを行っている。
しかし昨年までは全体の2%ほどしか花を咲かせることができなかった。そこで本年度は、条件を様々に変えて栽培し、よりよい条件を探る取り組みを行った。ロイロノートのカメラ機能を使い、バラの成長の過程を撮影したり、成長の様子をカードに記録したりした。その記録をもとに、5年生に対してのプレゼンを作成し、引継ぎ会を行った。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
3か月間にわたる実践であったが、写真や観察記録などを、児童が個々保存できること。
記録から発表までを1つのソフトで行うことができたこと。
プレゼンを作る際に、ページごとに児童が分担して作成し、それを児童間共有で簡単に1つの資料としてまとめることができたこと。
〈実践の目標〉
観察結果から、バラのより良い生育条件を見つけること。
調べた内容を、わかりやすくプレゼンすることができる。
〈場面1〉挿し木をする
地域のバラ農家さんにご協力いただき、出荷できなかったバラの花枝を使って挿し木をする。一人当たり5本の挿し木を行い、水耕栽培法にて苗木にする。
毎週、ロイロノートのカメラで状態を撮影し、観察記録もロイロノート上にまとめ、保存する。
〈場面2〉土への定植
ある程度育ったところで、土に植え替える。この際も芽の状態を撮影し、記録をとっておく。
この段階で、苗の生育状況にバラツキがあるが、その差が、今後の生育に影響するのかを観察する。
〈場面3〉様々な条件で育てる
「直射日光が当たる場所」「直射日光が当たらないが明るいところ」「日陰」などの日照条件や
水やりの回数、など、子どもたちが一鉢一鉢に対して条件を決め、育てる。
毎週、ロイロノートのカメラで状態を撮影し、観察記録もロイロノート上にまとめ、保存する。
〈場面4〉全員の観察記録から、より良い条件を見つける
一人一人が自分の育てた条件と結果をまとめて、ロイロノートで提出する。
その後、「回答共有」機能を使い、提出された全員の結果を班ごとで、「定植時の育ち具合」「日の当たり方」「水のやり方」と条件の違いに分かれて分析を行った。すべてをロイロノート上で処理するのではなく、手書きした円グラフを写真に撮って使うなどの工夫をしていた。
〈場面5〉見つけたよく育つ条件をまとめ、プレゼン資料を作る
自分たちが導き出した「よく育つ条件」を、5年生に引き継ぐための会を設定し、それぞれの班ごとに結果をまとめプレゼン資料を作成した。
その際、別々のiPadで自分の担当のページを作成し、「生徒間共有機能」を使って一つのプレゼンにまとめ上げていた。
〈場面6〉5年生に向けての発表
引継ぎ会では、ロイロノートで作成したプレゼンを利用し発表を行った。プレゼンとは別に発表原稿もロイロノートで作成した。
プレゼンを操作する人、画面を指し示す人、発表する人と役割を分担し、手際よく発表することができた。