小6 特別支援 国語 電子メールで近況報告をしよう【実践事例】 妙高市立新井南小学校 宮尾真理子・山田拓海
授業担当者 | 宮尾真理子・山田拓海 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 小学校6年 特別支援/国語 |
単元 | 電子メールを送ろう |
〈実践の概要〉
電子メールの形式を学び、実際にメールを用いて、以前お世話になった先生方にメールして、近況報告をした。1人1台のタブレット端末が導入され、インターネットを通じたかかわりに児童が興味を示し出した時期での学習になったため、意欲的に取り組むことができた。インターネットの便利さを感じられるように工夫する一方で、危険性も十分に考えられるように情報モラル・リテラシーについても理解を深められるようにした。
授業の流れとしては、メールを作成するための内容構成メモをロイロノートで作成し、それとメールアプリをスプリットビューで表示しながらメールを作成し、お世話になった先生方に送るというものであった。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
・書きたい内容を整理することができた。
・内容構成を考える際に、シートを入れ替えられて便利だった。
・書くことに対する抵抗感が抑え、意欲が向上した。
・スプリットビュー対応で、メール本文の入力が簡単だった。
〈実践の目標〉
・電子メールの形式を知る。
・内容構成を考えることができる。
・推敲できる。
・インターネットの便利さと危険性を知る。(情報モラル・リテラシー)
〈授業写真〉
〈場面1〉お世話になった先生にメールを送ろう
冒頭で、最高学年になって卒業まであと1年をきったという話から、いままでお世話になった先生方に電子メールを使って近況報告をしようということになった。児童は電子メールを使うのは初めてであったが、タブレットを使うということを聞くと、進んで取り組もうとする姿勢が見られた。
まず、教師が作ったスライドを児童に配付した。スライドは「あて名―あいさつ―送り手の名前―具体的な内容①―具体的な内容②―結びの言葉」の順に作成した。内容構成が分かり、児童は活動に見通しをもつことができた。また、それぞれのシートにキーボード入力できるため、書くことに抵抗感をもっている児童も主体的に取り組める1つの要因となった。
〈場面2〉入力法の選択しよう
児童は教師から配付されたスライドに、実際にどのような文を書くかのメモをとった。シートごとに書くことが決まっているので、児童は小さな達成感を度々感じられ、活動を持続することができていたように感じた。
活動の中で、キーボード入力に苦労する児童が見られ、キーボード入力の技能には個人差があることが分かった。そこで、手書き入力の仕方を全体で共有した。キーボード入力が苦手な児童は手書き入力をすることで、キーボード入力に長けた児童との入力スピードの個人差を縮めることができた。児童自身がその時々で入力法を選べることができるは、とてもよかった。
〈場面3〉新しい内容の挿入しよう
2つだけではなくて、もっと伝えたいことがあると話す児童が見られた。そこで、新しいシート「具体的な内容③」を作成して、スライドに挿入するやり方を教えた。簡単な操作でスライドを挿入することができるため、児童にも易しく、操作方法は比較的短時間で身に付けていた。
〈場面4〉メモを参考に打ち込もう
児童はメモを完成させて、メールの本文の打ち込みを始めた。その際、ロイロノートがスプリットビュー表示対応であったことは、とてもよかった。
もし、紙のメモとタブレットで電子メールを作成するのであれば、机上で目線を移す距離が30cmほどある。見て覚えて打ち込むまでの短期記憶が必要になるため、児童にとっては目線を移す距離は短い方が入力は容易である。ロイロノートでとったメモとメールアプリをスプリットビューで表示すると目線を移す距離は10cm程度で済むので、簡単に作成することができた。