小6 英語 Hi, friends! 2 Lesson3「I can swim.」 ~大宅小の先生が「できること」「できないこと」をプレゼンしよう~【実践事例】(京都市立大宅小学校)

小6 英語 Hi, friends! 2 Lesson3「I can swim.」 ~大宅小の先生が「できること」「できないこと」をプレゼンしよう~【実践事例】(京都市立大宅小学校)

京都市立大宅小学校
三田村 有香教諭
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何度も撮り直しができる動画の良さを活かしながら、プレゼン力を鍛える授業を展開します。

「Hi, friends! 2 Lesson3「I can swim.」の単元を発展させて学習します。
4人グループで大宅小の先生に、「できること」「できないこと」についてインタビューをしたいことを考えます。そして、グループ毎に先生方に英語でインタビューをして回ります。先生方から聞いた答えを基に、自分自身のことも含めてロイロノートでプレゼンを作成します。
作成したプレゼンを発表している様子を、2人1組になって動画で撮影します。プレゼンを発表する役と、撮影&アドバイザーをする役を決めます。アドバイザー役は、撮影したものを見ながらアドバイスをしながら、プレゼンテイターの納得がいくまで何度も撮影を行います。前半と後半に分け、後半は役割を交代して、プレゼンの動画撮影を行います。一番良い出来のプレゼンを教師に提出し、それぞれのプレゼンをクラス全体で確認し合います。
発表を聞いている児童は、ワークシートに聞き取れた内容を記述します。教師はプレゼンの動画と、ワークシートで児童を評価するようにしました。

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ロイロノート導入のメリット

教室の全児童の前でプレゼンをするのは非常に緊張するものでハードルが高いが、ロイロノートで撮影したものを見合うプレゼンであれば、次の様な効果とメリットがある。

児童たちはカメラで撮られることには慣れているので、それ程緊張することなくプレゼンができ、持っている力を出し切ることができる。

何度も撮影し直すことが出来る為、より良いものにしようとするモチベーションUPに繋がる。

プレゼンテイターと撮影者とのペアワークにすることで、互いにアドバイスをし合い、自己反省だけでなく見ている人の意見を取り入れたプレゼンを完成させることができる。

教師にとっては、聞き逃した箇所があっても授業後再確認して評価することができる。印象だけではなく、きちんとした評価を取りやすい。


実践の目標

インタビュー内容を基に、He can ~. She can ~.の表現を使って、プレゼンすることができる。

併せて自分が「できること」「できないこと」や、既習表現を使って自分のことも表現できる。

プレゼンの動画を撮影し合い、互いに見合いながらアドバイスしたり自己反省したりして、より良いプレゼンにしようと何度もチャレンジしようとする。


実践の場面

1. 校内の先生方にインタビューする
まず、校内の先生方に、「できること」と「できないこと」をインタビューしにいく。
児童は各グループ毎にインタビューに行く先生への質問事項を3つ決める。その際、質問内容は他のグループと重ならないようにする。インタビューの際、児童はジェスチャーやアイコンタクトを大切にしながら、英語でインタビューを行う。

【質問例】
Can you play the piano? What song do you like?
Can you cook? What food can you cook?
Can you do judo?



2. 指導者のデモンストレーションを見る
どんな風にプレゼンをすれば良いのかにつて児童に確認させるため、良い例、悪い例を見せてデモンストレーションを行う。また、自分のことを併せて表現することについても指導し、児童に確認させた。
この際、以下の評価規準を伝えておくことを重要ポイントとした。

A:インタビューした内容に基づき、3つのことがプレゼンでき、なおかつそれに関連した自分のことも表現できる。
B:インタビューした内容に基づき、3つのことがプレゼンできる。
C:インタビューした内容に基づき、3つのことがプレゼンできない。



3. 練習をし、録画を行う
ペアで1台のiPadを使い、前半は撮影&アドバイザー役の児童が、ロイロノートでプレゼンを動画撮影する。提出時間まで何度も、前半のプレゼンテイターがプレゼンの練習を行い、そのたびにアドバイザー役の児童が動画を撮影しながら確認し、アドバイスをすることを繰り返す。
児童の様子を見ていると、自己反省をしたり、見ている人の感想や意見を大切にしようと、次はもっとジェスチャーを入れて分かり易くしようとしたり、次はここに自分のことも入れよう、などアドバイスを出しながらより良いものにしようとしていた。



4. 役割を交代して練習をし、録画を行う
後半は、前半と役割を交代し、前半のプレゼンテイターが、撮影&アドバイザー役になり、ロイロノートでプレゼンをする後半のプレゼンテイターのプレゼンを動画撮影する。提出時間まで何度も、後半プレゼンテイターがプレゼンを行い、そのたびにアドバイザー役の児童が動画を撮影しながら確認し、アドバイスをすることを繰り返す。
この際も、前半同様、良いプレゼンにしようと、アドバイスを出しながら確認し合う児童の様子が見られた。



5. プレゼンを提出する
プレゼンの動画撮影を終えたら、最高の出来の動画のみ、教師に提出する。
ロイロノートで児童に提出してもらったが、教師のタブレットに提出順ではなく、出席番号順に表示させ、未提出の児童を確認しやすくした。



6. プレゼンを全体の前で行う
教師に提出後、教師に送られてきたプレゼンの動画をグループごとにスクリーンに映し出し、全体で視聴した。
発表を聞いている児童は、ワークシートに聞き取れた内容を記述する。
授業後、提出されたワークシートを通して、児童の「聞く」技能についても評価することができた。



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