高2 古典 『徒然草』第七十三段 兼好法師の目線から情報社会での生き方を考える【実践事例】(小樽双葉高等学校)
授業担当者 | 北村大器 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 2学年 / 古典 |
単元 | 『徒然草』第七十三段 |
〈実践の概要〉
『徒然草』第七十三段では、世の中に溢れている嘘の種類について書かれている。そのような文章を用いて、本文の文法事項を確認した後、本文で取り上げられている5つの嘘の特徴や影響についてまとめる。そして、まとめたものと現代の「嘘」とを関連付けさせながら、人の流す情報やメディア上に氾濫している情報との向き合い方について学びを深める。
また、本文では霊験や権現に対する姿勢についても述べられているため、筆者の考え方を踏まえたうえでの自分の考えを表現し、お互いに意見交換を行う。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
文字・イラスト・チャートなど様々な形で自分の考えを簡単に表現できる点。
即座にお互いの考えを確認し合うことができ、相互評価がしやすい点。
特別な道具がなくてもブレインストーミングやブラッシュアップが可能である点。
〈実践の目標〉
文章の構造を意識して筆者の指摘する嘘の種類を理解する。
先人の知恵を現代に活かす。
意見交換を通して考え方の幅を広げる。
〈場面1〉兼好法師が分析した嘘の種類とは
まず本文で見られる文法や語彙といった基本事項をあらかた確認したうえで内容の読解に移行する。今回は本文に記されている五種類の嘘についての読解を行う。その際に、生徒の気になる嘘の種類をそれぞれ1つずつ挙げさせ、本文における該当部分について、ロイロノートを用いながら解説させる。
〈場面2〉兼好法師の指摘した嘘は現代にもあるのか
自分の選んだ嘘に関連する現代社会における「嘘(情報)」を挙げさせ、その「嘘(情報)」との向き合い方について自分の考えを表現させる。本来ならば発表させるところまでの予定だったが、時間の都合上、お互いの解答を共有させ、自分と同じ嘘の種類を選んだ生徒の考えを見たうえで、自分の考えをブラッシュアップさせるところで終了。
〈授業写真〉