高2 美術 ソーシャルデザイン 個々の土地の事例に合わせたアイディアを提案する【実践事例】(女子学院中学校・高等学校)

高2 美術 ソーシャルデザイン 個々の土地の事例に合わせたアイディアを提案する【実践事例】(女子学院中学校・高等学校)

#実践報告  #授業実践事例

基本情報
授業担当者荒木寛人
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高校2年生 / 美術
単元ソーシャルデザイン
hr
〈実践の概要〉
生徒自身が住む街を題材に、自らの足でその場に行き、感じた事や印象に残った場をまとめる。そして、その場に既にあるモノ・コト・バを再活用することで、自身の思い描く豊かな生活に近づくことのできるアイディアは何なのかを、クラスのメンバーと共に考察し、プレゼンテーションでは個々の土地の事例に合わせたアイディアを提案する。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
直感的に操作できる。
タブレットの扱いに慣れている生徒のモチベーションが上がった。
共有機能が充実しており、途中経過も見返せるため、生徒達の共有の財産として情報が蓄積できる。
日頃の授業にプラスαの発想を与えてくれるのが、教員にとってのロイロノート導入の一番のメリットではないかと思う。

〈実践の目標〉
デザインへの広義的な理解を深める。
他者との協調の中で、問題解決能力を高める。


hr
〈場面1〉自分の街を見る・知る
主体的にまちづくりに関わっていくことの楽しさや街の見方を、ゲスト講師(建築士、家守会社経営)の講演から学び、宿題として実際に自分の足で街を歩くことで、街を見る視点とクリエイティブな思考を養う。宿題「スモールエリアの宝探し」…自宅から半径約200mを実際に歩き、気になった物、場所、人、コトをメモして発表。

〈場面2〉街の自己紹介
宿題「スモールエリアの宝探し」の発表。実際に街を歩いて得た様々な感想をまとめ、一人ずつ発表する。発表にはプロジェクター、写真などを用いても良い。

〈場面3〉自分をふりかえる
「人生浮き沈みグラフ」を作成し、自らの半生を振り返る。今まで自分が何を大切にしてきたか図示することで自分自身を客観的に知る。また他の生徒から話を聞けることで、授業に参加する生徒同士のチームビルディングにつながる。

〈場面4〉「豊かさ」を考える
暉峻淑子著「豊かさとは何か」を題材に、アクティブ・ブック・ダイアローグ(分担して担当箇所を読み込み、要約を作成し、発表した上で、自由に討論するスタイルの読書会)、の手法を用いて、現代の日本に生きる高校生達の目線で、豊かな生活を考え、デザイン思考のきっかけを作る。要約はコピー用紙に手書きで書かせるが、ロイロノート・スクールを用いて、要約の写真を共有した。

〈場面5〉最終プレゼンテーション 準備
課題「あなたが考える「豊かな暮らし」を実現するために、あなたの身の回りにあるモノ・コト・バをリノベーションし、提案してください。」建築模型の様なモデルを作る者もいれば、イラストを中心に発表の資料を作成する者もおり、様々だった。

〈場面6〉最終プレゼンテーション 発表
発表には、ロイロノートを用いても良いことにした。以下の内容を最低限盛り込んだ上で5分のプレゼンテーションを行い、ゲスト講師による講評と、授業者による総括を行った。
・生徒が住む街の紹介
・自身の考える「豊かな生活」のイメージ
・自身の街で豊かな生活を送る為に、既存のモノ・コト・バを再活用するアイディアの提案

Powered by Helpfeel