(広島都市学園大学)コロナ禍における遠隔授業での活用【実践事例】
授業担当者 | 角田 孝行 |
ICT環境 | PCまたはタブレット(学生の個々の環境による) |
学年 / 教科 | 2年生 日常生活援助学 |
単元 | - |
〈実践の概要〉
令和2年4月の前期授業開始前からコロナウイルス拡大に伴い、対面授業が困難な状況に陥った。遠隔授業を実施する必要性から、オンラインでリアルタイムの授業を検討し、zoomの活用も考慮した。しかし、100名の学生を対象とした授業ではネット環境の不安定さから、授業を途中で受けられない学生が続出した。そのため、オンデマンド授業を中心に切り替えて、ロイロノートをプラットフォームとして学生に配信した。実践にあたっては、講義資料、講義動画、提出カードなどを1枚のカード内に収め、あくまで学生が取り組みやすい環境を整えることに努めた。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
講義資料として動画ファイル、PDFなどが簡単にアップロードできるため遠隔講義の準備時間が短縮された。
カードによる提出により、提出箱内に提出時間と共に一覧表示されるため、学生の提出物の管理が容易であった。
質問などがあった場合、学生がカードに書き込み提出すれば、教員がチェックし、すぐに返信することができた。
質問に対して、個別に答えることができ、学生の理解度にあわせた返答が可能だった。
カードの配置を工夫することで動画や資料などを各段に見やすく学生に提供ができる。
〈実践の目標〉
オンデマンド配信に使用し、学生に分かりやすい講義を提示する。
課題提出には、ロイロノート上のカードを使用し、学生と双方向のやり取りを行う。
学生にとって、一目でみてわかるカード配置として、みやすさ、わかりやすさを心掛けた。
〈授業写真〉
〈場面1〉STEP1~5で遠隔講義の取り組み方を学生に分かりやすく提示
カードの配置を工夫し、STEP1は今講義の説明。STEP2が講義資料。STEP3が講義動画、STEP4出席カード、STEP5課題というように左からカードを順に追っていくことで講義の進み方、取り組み方を学生に分かりやすく提示した。
〈場面2〉学生との相互方向のやり取り
課題提出はロイロノート上のカードによって行った。提出箱がいくつも設置できるため、学生は混乱することなくスムーズに提出が可能であった。
学生が提出した課題に赤を入れフィードバックを行うなど、オンデマンドでありながら、相互方向のやり取りが可能であった。
タブレットとの相性が良く、質問箱に質問が寄せられた場合、通知が届く。教員のオフィスアワーに合わせて寄せられた質問には、リアルタイムでやり取りが可能であった。
タブレットやスマホでのやり取りが可能であるため、教員や学生が空いた時間に意見交換が可能であった。
〈場面3〉動画と組み合わせた課題の提出
〇講義内の動画に課題を提示しておき、学生は課題カードに解答を記入し、提出させた。
〇オンデマンド上で学生に考える時間をとり、専門職としての思考過程の経験をさせることができた。
〇思考過程の練習をするうえで、オンデマンドのメリットは学生が繰り返して映像を見ることができる点であった。しっかり考えて課題に取り組めたため、昨年まで実施した対面での課題内容と比べても高水準であった。