【校内研修マニュアル】児童生徒に身につけて欲しい資質能力を考えるワーク
ICTを活用して、教科・学年・学校全体で授業改善に取り組むためには、ICTツールの活用ノウハウや教科研究だけでなく、児童生徒にどのような資質能力を身につけさせたいのかについて、先生方一人一人が考え、自覚的になっていくこともとても大切です。
シンキングツール・共有ノートを活用して、児童生徒に身につけさせたい力を考える教員研修用のワークをご紹介します。
目次
ワークの概要
所定時間
30分程度
説明スライドダウンロード
ロイロに取り込んでいただくことで、そのまま研修ができるスライドです。
参考リンク スライドのインポート方法については以下のリンクをご参照ください
全体の流れ
展開概要
STEP0 なぜ児童生徒の資質能力を身につける力を考えなければいけなないのかと本日のゴールを説明する
STEP1 自分の授業で児童生徒に身につけてほしい資質能力を考える
STEP2 他の先生方と話し合う
STEP3 話し合う前後での変化を振り返り、気づきをまとめる
事前準備
以下先生方のみが入っている授業を作成してください。作成方法については以下の参考リンクをご参照ください
参考リンク 職員会議用の授業の作り方
参加される先生方を4人1組程度のグループに分けて、それぞれのグループごとに異なる共有ノートに入るようにグループ番号を割り振ってください。
ワークの流れ
STEP0 なぜ児童生徒の資質能力を身につける力を考えなければいけなないのかと本日のゴールを説明する
① なぜICTを活用した授業改善が求められているのかを説明する
ICTを活用した授業改善が求められる理由について、社会構造の変遷によって求められてきた資質能力が変化してきたことを説明する。
② 本日のゴールを説明する
本日のゴールは先生方一人一人が『学校生活において児童生徒に身にけて欲しい資質能力が何か自分なりに言語化して、これまでの自分の教育に疑問や課題を見つけ出すこと』であることを共有し、学校・個人としての目標をルーブリックの形で提案する
参加者は次のワークに先駆けて、自分が今、ルーブリックどの段階にいて、今日はどこを目指すのかを考える
STEP1 自分の授業で児童生徒に身につけてほしい資質能力を考える
① 自分自身の経験を振り返る
・4人1組になって共有ノートに入り、どのシートに記入するのかを決めて、左側の色のついたカードに名前を書いていきます(左図)
自分の名前の書いたカードの右にある、「自分自身の学校生活で身につけた資質能力」とかかれたウェビング図を選択します。(中図)
選択したウェビング図に、先生が「自分自身の学校生活の中で身につけた資質能力を自由に書き出していきます(右図)
② 児童生徒に身につけて欲しい資質能力を考える
ツールの切り替えをつかって、ベン図に切り替えます。(左図)
左側の円の上部に「あなたが自分自身の学校生活の中でみにつけた資質能力」と記入し、右側の円の上部に「児童生徒に身につけて欲しい資質能力」と記入し、①で書き出した、自分の学校生活で身についた資質能力を左側の円の中に移動させます(中図)
児童生徒に身につけて欲しい能力をベン図の中に記入してきます。①で記入した資質能力のうち、児童生徒に身につけて欲しい能力があれば中央の重なった部分に移動します。(右図)
③ 資質能力に優先順位をつける
・②で書き出した「児童生徒に身につけて欲しい資質能力」を、優先順位順に上から順番に並べ替えます。
・できあがったベン図を提出箱に提出します
STEP2 周囲の先生方と話し合う
STEP1で作成した内容について、周囲の先生方と意見を共有します。まずは同じ共有ノートに入ったグループの先生方と意見を共有します。
その後、別の共有ノートに入っている先生方ともお互いのベン図を見せながら意見の交換を行います。
STEP3 気づきをまとめる・振り返る
①共有ノートのデータを自分のノートに移動する
各先生方は、共有ノートから出て、通常のノートを作成します。その後、「送る」機能を使って、共有ノート上に作成した自分のベン図を通常ノートに送ります。
② 振り返りシートの記入
振り返りワークシートを配布し、左上に、自分が作ったベン図を配置します。(左図)
その後、右上に同じものをコピーします。(中図)
コピーしたベン図に、STEP2の過程で気づいた新たな資質能力を書き込み、残りの振り返りシートも記入していきます。(右図)
時間があれば、得た気づきをさらにグループの先生方に共有します。