中学 音楽 ギター音楽に親しもう【実践事例】(南相馬市立小高中学校)
南相馬市立小高中学校
秋元 裕美教諭
ロイロノート・スクールを活用し、生徒一人ひとりのギターの演奏技能を伸ばします。
初めてギターに触る生徒がほとんどのクラスで、「カントリーロード」のコード奏に取り組みました。
器楽の教科書でチューニングやコードネーム、コードの仕組みなど、ギターの基礎的な知識を理解させてから演奏に移りました。演奏に必要なコードは、G、D、Em、Cの4つです。まずEmについて、コード譜の見方、押さえ方を一斉指導しました。残りの3つのコードについては、ロイロノート・スクールに指導の動画を配信しておき、各自の進行具合で自由に見て個別学習できるようにしました。一つでもコードが弾けるようになったら、自分の弾けるコードの部分を担当させ、クラス全員で「カントリーロード」を演奏しました。また、あわせてコード切り替えのタイミングやストロークについても無理なく学習させることができました。
ロイロノート・スクール導入のメリット
ロイロノート・スクールで自作の指導動画を配信しておくことで、生徒の進行具合に合わせた丁寧な指導ができます。
生徒自身の演奏動画を撮影・提出させることで、個人の学習状況が正確に把握できます。
実践の目標
ギターの基礎的な奏法を身につけて演奏することができる。
実践の場面
1. ギターの基礎知識を理解する
器楽のデジタル教科書を用いて、ギター各部の名称、チューニング、コード、コードネーム、コードの仕組みを示す。
2. チューニングしてEmを弾く(一斉指導)
チューニングの後、Emのコードを弾かせる。
電子黒板にコード譜を提示しながら、押さえるの位置と指を説明する。事前にロイロノート・スクールに入れておいた動画を見ながら、正しく押さえられているか、指の位置、音を確認する。
3. 個別にコードを練習する
正しく弾けていたら、生徒自身でEmを弾いている動画を撮影させる。ロイロノート・スクールに配信されている教師の説明動画を見ながらD、C、Gも同様に、練習と撮影を繰り返す。Gについては簡略コードでもよいこととした。机間巡視しながら、困っている生徒には個別指導を行った。
4. コード切り替えのタイミングを理解する
コード入りの歌詞を電子黒板に提示し、歌唱する。歌唱しながらコードが切り替わるタイミングで拍手をし、コードの移り変わりを理解させる。
5.「カントリーロード」を分担奏する
自分の弾けるコード、もしくは好きなコードを一つ担当し、クラス全体で「カントリーロード」を演奏する。クラスで一斉演奏することで、負担なく1曲演奏させることができた。
6. コード奏に慣れる
場面4・5で使用したコード入り歌詞をロイロノート・スクールで配信する。歌詞を手元で見ながら、演奏練習をする。コードの弾き方がわからなくなった場合は、場面2で配信された動画を見て確認する。
授業の終わりに、弾けるようになって撮った動画を提出させる。これをチェックすることで、個人の学習の様子を確実に把握することができる。