中1 理科 大地の変化 12種類の岩石(火成岩と堆積岩)を識別しよう【実践事例】 (樹徳中高一貫校)
授業担当者 | 家住 誠 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学1年/理科 |
単元 | 大地の変化 |
〈実践の概要〉
既に火成岩や堆積岩の特徴や判別の方法を知識として学習済みであり、本実験や観察により、習得した知識を活用し、岩石A~Lまでの火成岩6種と堆積岩6種の計12種類を識別させる。ロイロノートに実際の岩石をカメラで撮らせることでスケッチよりも鮮明にノートに残すことができ、また、実験の映像も残すことで、生徒が復習をしやすくなることが期待できる。観察結果をロイロノートの発表機能を用いて各班で発表させる。また、発表後は各班の良かった点や改善点をアンケート形式で自由記述させ、生徒同士の相互評価を効率的に行う。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
個人のノートに鮮明な画像、実験の結果を動画で残すことができる。
生徒の実験結果をクラス内で共有でき、発表までスムーズに進めることができる。
アンケート機能を使うことで、生徒同士で相互評価し集計までを簡単に行うことができる。
〈実践の目標〉
生徒が単元で学んだ知識を活用して、12種類の不明な岩石を判別することができる。
各班で話し合い、論理的な理由に基づいて説得力のある発表を行う。
自分たち以外の班の良さを見つけ、認めることができ、助言ができるようにする。
〈授業写真〉
〈場面1〉実際の岩石をカメラで撮影し、鮮明な画像として残す
12種類の不明な岩石をそれぞれカメラ機能で撮影させ、 ロイロノート上に配布したプリントに貼り付けさせる。岩石ごとの特徴が鮮明な画像として残せるので、後から見たときに復習しやすくなる。
〈場面2〉実験結果を動画として残す
石灰岩に塩酸をかけると二酸化炭素が発生するが、その様子を班の1人が動画で撮影することで、岩石が溶ける様子をいつでも後から見て復習することができる。どれくらい気体が発生するのか、どのように溶けていくのかなどは教科書を見ても書かれていないので、実際の実験結果を動画として残せるのは便利である。
〈場面3〉ロイロノートで発表用のスライドを作成する
班の中で議論し合い、岩石を判定した理由を考えさせ、1つのスライドにまとめさせる。できたスライドは班員でロイロノートの生徒間通信機能でデータを送らせることで、班員全員が「書き写す」という時間を短縮することができ、議論の時間を長くとることができるので、生徒の科学的な思考力を伸ばすことが期待できる。
〈場面4〉ロイロノートの生徒発表機能を利用して班ごとに結果考察を発表する
班ごとに発表データを提出ボックスに提出させ、生徒発表機能を用いて発表させる。ひとりひとりのタブレットに画面が共有できるので、教室にある1台のモニターに注目しなくても各自の目の前のタブレットの画面を見ながら発表を聞くことができる。
〈場面5〉ロイロノートのアンケート機能を利用して各班の良かった点や今後の課題を自由記述させ、生徒同士で相互評価する
事前に回答用のアンケートを作成しておき、一斉にアンケートを配信する。各班の良かった点や今後の課題点を自由記述させ生徒同士で発表について相互評価を行わせる。紙の形式と違い、教員側が提出状況をすぐに確認でき、アンケート結果を集計する必要もないため、大幅に教員の負担を減らすことが期待できる。
〈場面6〉アンケート結果をクラス内で共有し、各自の発表を振り返る
アンケートは回答者名を表示しないこともできるので、生徒同士の相互評価を行いやすくさせることができる。自分たちの班への評価を一覧で見ることができ、次の発表に向けてのモチベーションアップや課題も見えてくるので、振り返りもしやすい。
〈授業写真〉