中1英語 英語のもつ形式・意味・機能とその結び付きを意識した使用ができる生徒を育む授業 Unit10 Winter Vacation【実践事例】愛知教育大学附属名古屋中学校 柳田 真弥
授業担当者 | 中1英語 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学1年 /英語 |
単元 | Unit10 Winter Vacation |
〈実践の概要〉
文法事項を学習する際に,「形式」(どのように表現を使うのか),「意味」(何を表すのか),「機能」(いつ,どこで,何の目的のために使うのか)を意識できるように,英語でオーラル・イントロダクションをし,その文法事項を使用する目的・場面・状況を考えさせる。教科書を使用した学習やコミュニケーション活動を経て,本時で学んだ英語表現の形式・意味・機能のそれぞれをロイロノート上のテキストに入力させる。そのテキストを学級で共有し,参考にしたいテキストは自分のノートに保存することにより,形式・意味・機能の結び付きとその理解が深まると考える。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
生徒が自分の考えを共有する際に,提出箱を使うことで一覧にでき,考えを確認しやすい。
生徒が自分の考えだけでなく,他の生徒が考えたことも自分のノートに保存し,生かすことができる。
必要に応じて,教師が特定の生徒のテキストを配布し,全体で考えを共有することができる。
〈実践の目標〉
学んだ英語表現について,形式・意味・機能の結び付きを意識して使用することで,意図した通りにコミュニケーションを図ることができる力を身に付ける。
〈場面1〉過去形の肯定文の形式・意味・機能について考える
過去形の肯定文について学習した後,中学校での一番楽しかった行事を学級で一つ選び,その思い出について伝え合うコミュニケーション活動を行った。その後に入力させたテキストには,どのような場面で過去形の肯定文が使えそうかが具体的に書かれており,過去形の肯定文のもつ形式・意味・機能について生徒一人一人が考え,それを学級で共有することができた。
〈場面2〉過去形の疑問文の形式・意味・機能について考える
過去形の疑問文について学習した後,ペアを組み,一方が冬休みの思い出について伝え,もう一方がその思い出についてより詳しく知れるような質問を繰り返すコミュニケーション活動を行った。その後に入力させたテキストには,実際に質問をすることでどのような情報が得られたかが具体的に書かれており,今後の活動にいかそうとする姿が見られた。
〈場面3〉やり取りで使用した英語表現について振り返る
「小学6年生に『中学校での生活を楽しみだ』と思ってもらえるよう,今年度の思い出についてペアで詳しく伝え合う」という課題でパフォーマンステストを行った。テスト後の振り返りで書かせた「使用した英語表現」と「使用した意図と考えたこと」には,以下のテキストのような内容が多く書かれており,英語表現のもつ形式・意味・機能とその結び付きを意識し,英語で意図した通りに伝える姿が見られた。