中2 数学 平行と合同~補助線のひき方を考察する~【実践事例】 (三次市立三良坂中学校)
授業担当者 | 槙原 孝哉 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学校2年 / 数学 |
単元 | 平行線と合同 |
〈実践の概要〉
平行と合同の単元において,補助線のひき方のコツを考察し,ロイロノートを用いて,提出した。答えは1つであっても解き方はさまざまであり, 考え方の交流が必要な単元である。
課題解決が困難な場合は,資料箱から記入事項のポイントをまとめたカードを自分で取り出し,情報を取捨選択しながら学習を進めた。提出箱に問題を解いたカードを提出し,授業の途中から回答を共有し他者がどのように補助線をひいたのか計算式を見ながら考察した。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
Wordでつくった問題をPDFに変換し,そのまま問題をカードにして授業ができる。
全員の考えを自分の席からでも見ることができる。
色分けをして図形をかきやすく,間違えた場合でも簡単に消せる。
〈実践の目標〉
個人学習,ICTを用いた交流を通して,課題を様々な視点から解く。
さまざまな補助線を見て,補助線をひくコツを理解する。
他者に分かりやすく説明する。
〈授業写真〉
〈場面1〉授業テーマの設定
前時までに学習した対頂角,三角形の内角の和,多角形の内角の和,多角形の外角の和,平行線の同位角,平行線の錯角などの学習内容を活かし,未知の問題に取り組む。
〈場面2〉授業のポイントの確認
既習事項を用いるだけで問題が解けないことを把握し,どのようにすれば課題を解決できるか考える。その際に,ヒントカードを用い,必要であれば,情報を取捨選択し,自発的に課題に取り組もうとする意欲を高める。
〈場面3〉課題に取り組む
PDFでカードにした問題に直接解答や考え方を書き込む。問題ができたら提出箱に提出をさせる。
〈場面4〉解き方の交流
提出箱に提出された問題を回答共有し,様々な補助線を見る。その中で,解き方が分からないものに関しては,質問しに行く。
〈場面5〉解き方を全体で確認
画面共有の機能を用い,解き方には様々な補助線があり,三角形の内角の和,平行線の錯角,対頂角など用いた既習事項を確認する。生徒発表の機能を用い,生徒のタブレットから発表をさせる。
〈場面6〉補助線のひき方のまとめ・応用問題
様々な補助線のひき方があり,その補助線はどのようなポイントでひかれているのか,「三角形を作るように補助線をひく」,「平行線の錯角や同位角ができるように補助線をひく」などまとめを行う。そのポイントを確認したのち,応用問題に取り組み,本時の目的である補助線のひき方のコツをおさえることができたか確認する。
〈授業写真〉