中2 数学 5章 証明 2節 四角形 ピラミッドチャートを利用し、平行四辺形を証明【実践事例】 (明石市立野々池中学校)
授業担当者 | 一瀬賢吾 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学校2年 / 数学 |
単元 | 5章 証明 2節 四角形 |
〈実践の概要〉
平行四辺形であることを証明するために、辺の長さや角の大きさ、平行である根拠を交え、結論を導く必要がある。そこで、上位目標に向かっての証明の流れをイメージするために、ピラミッドチャートを使用した。ピラミッドチャートの作成は、ロイロノート・スクールのデジタルシンキングツールを利用し、根拠や合同条件、平行四辺形になる条件を選択できるようにカードとして用意しておいた。また、三角形の合同の証明では、プリントで行っていたが、デジタルにすることで、イメージやプリントをデジタルポートフォリオとして残すこともでき、復習にも生かすことができた。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
証明問題では、全員の解答を確認することができないことがあったが、生徒が解答を提出することで、微妙な違いを全員で確認することができた。
デジタルポートフォリオとして残っているため、個人での復習も容易にできる。
早く終わった生徒へのプリントの準備の必要がなく、データで送ることができるのがよかった。
〈実践の目標〉
2つの三角形が合同であること、四角形が平行四辺形であることを根拠を示しながら証明する。
証明の流れをイメージすることで、どの証明でも同じように証明できることに気づく。
ピラミッドチャートを使うことで視覚的に表し、他者に伝えて、教えることができる。
〈授業写真〉
〈場面1〉既習事項の確認をする
根拠となる事柄として、既習事項である「対頂角は等しい」「平行線の同位角は等しい」「平行線の錯覚は等しい」を過去のプリントを用いて確認する。また、「三角形の合同条件」「二等辺三角形になる条件」「直角三角形の合同条件」を確認する。
〈場面2〉ピラミッドチャートに記入する
① 等しい辺の長さや角の大きさを、等式を使って表す。
② それぞれの等式が成り立つ、根拠となる事柄をカードの中から選択する。
③ 条件カードの中から選択する。
〈場面3〉ピラミッドチャートを活かして証明を提出する
① ピラミッドチャートでイメージしたことを証明として書き上げる。
② 完成した証明を写真で取って、提出する。
③ 提出した証明を教師が採点して返却し、未完成のものは再提出する。
〈場面4〉終わった生徒は、発展問題にチャレンジする
① 証明をかけた生徒のために、Studyaid.D.B.数学を使って、プリントを作成する。
② PDFファイルをロイロノートに保存しておいて、証明が解き終わって生徒に送る。
③ 発展問題を解き終わった生徒には、答えを送り、自己採点する。
〈場面5〉全員で、画面配信機能を使って、ポイントの確認
答えを写真で撮影し、ポイントを画面に書き込みながら説明する。また、模範解答以外でも良い解答を提出箱から選択し、紹介した。間違っている解答も何を間違っているかを共有するため、名前を非表示にして、説明した。
〈場面6〉最後に、「学びの足跡」を記入する
来年度の指導要領改訂に伴い、「主体的に学習に取り組む態度」の評価実践を行うため、アンケート機能を利用して、文章入力を行った。全員で回答をすることによって、集中して記入できていた。
〈授業写真〉