中2 社会 明治維新の三大改革 一番大切なのは?【実践事例】 (知立市立知立中学校)
授業担当者 | 神谷 耕一 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学校2年/社会科 |
単元 | 明治維新の三大改革 一番大切なのは? |
〈実践の概要〉
明治維新の三大改革である「学制」「徴兵令」「地租改正」について調べ、その後の時代にどの改革が最も大きな影響を与えたかについて話し合う。この話し合いの中でそれぞれの改革の意義や課題について、より深く理解ができるようにする。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
三大改革についてまとめたレポートを写真に撮り、お互いに見ることができる。
その改革を選択した理由を色別のカードに書き、同じ意見や別の意見を比べることができる。
授業の振り返りについてカードに書き、自分の学びの経過を順を追ってみることができる。
〈実践の目標〉
三大改革についてレポートにわかりやすくまとめる中で、それぞれの内容を理解できる。
三大改革のそれぞれの利点や課題について、お互いの意見から考えを深めることができる。
〈場面1〉明治維新の振り返りと三大改革
〈場面2〉三大改革をレポートにまとめよう
個人で教科書や資料集、Webサイトなどをもとにして、三大改革をそれぞれA4用紙1枚にまとめた。まとめを始める際に資料を効果的に活用して、見た人がわかりやすいようにまとめるようにという点と、レイアウトも自由に工夫してそれぞれのまとまりがよくわかるようにという点を助言した。その上で、どれが一番大切な改革だと思うか、調べたことをもとにして一つ選択してもらった。
〈場面3〉レポートからわかりやすくするための方法を話し合おう
制作したレポートはロイロノートで写真を撮り、提出箱に提出してもらった。提出されたレポートをお互いに見て、わかりやすくまとめてあるものについて、グループごとでなぜそのレポートがわかりやすいのかを話しあった。生徒たちは「簡単なイラストがあるとどんなものかイメージしやすい」「グラフで変化が見えるとわかりやすい」などの意見を出していた。そこで、ここでの話し合いを次回まとめがある時に活かせるように助言した。
〈場面4〉討論「三大改革 一番大切なのは?」に向けて意見をまとめよう
討論に向けて、生徒たちは再度自分のレポートを読み直しながら、なぜその改革が一番大切だと思うかの理由をロイロノートのカードに記入した。その際に改革の種類ごとに色分けしたカードを使ってもらい、提出箱を見たときに一見してどの意見なのかがわかるようにした。この色分けによって討論時に同じ立場の意見を生徒たちが見たり、生徒に発言を求める際の参考にすることができた。
〈場面5〉討論「三大改革 一番大切なのは?」でお互いの意見を聞こう
討論で、自分と違う改革が一番大切だという立場と意見交換をする中で、三大改革のそれぞれの利点や課題が明確になってきた。特に課題については、レポートでは書いている生徒はいても、実際に討論して指摘されたり反論されたりすることによって、「確かにそれはあるかも」などと実感として理解できた様子がうかがえた。討論後の振り返りでも、討論によって新たな側面に気づいたことがわかる。