中3 国語 結末の握手からその意味を考えよう 深まる学びへ【授業案】横浜市立岩崎中学校 山梨大貴
学年 / 教科 | 中3/国語 |
単元 | 深まる学びへ |
指導要領 | 知識・技能(1) ア 読むこと(1) ア・イ (2) イ |
教科書会社 | 光村図書 |
授業者 | 山梨大貴(横浜市立岩崎中学校) |
投稿日 | 2025年4月28日 |
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作成者からのアピールポイント
この授業は、「握手」を精読しながら、物語の構成理解、人物理解、因果関係の整理、テーマ考察へと段階的に学びを深める構成です。場面整理や登場人物の紹介、逆タイムライン活動を通じて論理的思考と読解力を育て、最後に自らの考えを文章化することで、主体的に物語と向き合う力と多様な価値観を認める姿勢を養っていきたいと思います。
ロイロノート・スクールのnoteデータ
【展開1】本文を場面ごとに分けてみよう
物語を場面ごとに分け、内容を整理しながら精読を行います。まず生徒と一緒に『握手』を通読したのち、物語の構成を「導入」「展開」「転機」「結末」などに分け、それぞれの場面で起こっている出来事や心情の変化を確認します。この活動を通して、生徒は物語の全体像を把握するとともに、細やかな描写の意味やテーマを考える視点を養います。
【展開2】登場人物紹介文
登場人物に焦点を当て、それぞれの性格や行動、背景について深く理解する活動です。主要人物(例:語り手、老人など)について、生徒が紹介文を作成します。紹介文には、登場人物の特徴、物語中での役割、心情の変化などを含めるよう指導します。この作業を通じて、生徒は登場人物の内面に共感しながら、多角的に人物を捉える力を養います。
【展開3】「握手」逆タイムラインを作成しよう
物語の出来事を逆の順序(ラストから冒頭へ)でたどる「逆タイムライン活動」を行います。この活動により、生徒は物語の因果関係を明確に理解し、なぜその結末に至ったのかを論理的に考える力を育てます。
【展開4】ルロイ修道士の考え方や生き方について本文から情報を抜き出し、自身の考えを記述しよう
これまでの学習を振り返りながら、ルロイ修道士の生き方や考え方について自分なりに考察し、文章にまとめます。生徒には、ルロイ修道士がどのような価値観や人生観を持っていたのか、物語中の描写を根拠にしながら考えを深めるよう指導します。また、「自分なら同じ立場でどう考え行動するか」という視点も取り入れ、単なる感想ではなく、主体的に向き合う態度を育てます。