中1 社会科 「世界から見た日本の自然環境」 ― 日本の川と平地 ― 扇状地の特色について、資料を読み取り理解しよう【実践事例】 (宮崎県日南市立北郷小中学校)
授業担当者 | 森永浩二 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学校1年 社会科 |
単元 | 「世界から見た日本の自然環境」 ― 日本の川と平地 ― |
〈実践の概要〉
学習課題を「なぜ、扇状地では果樹園が多いのだろうか」と設定し、その理由について資料を読み取りながら理解させることを意図した授業を行った。有名な扇状地がある都道府県と果物の生産が盛んな都道府県を見比べさせ、果樹園と扇状地の関連性について気づかせた。その後、資料を読み取ることを通して、扇状地の地形の特色について理解を深めさせた。また資料の読み取り以外にも、動画を活用することで視覚的に理解を促したり、最後に本時の授業に関わる練習問題を解かせたりすることで、知識の定着を図った。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
カラーの資料を手軽に配付することができ、拡大もできるため図や写真が読み取りやすい。
ワークシートを写真にとって提出させることで、お互いの意見を見合って、学びを深めることができる。また、教師も生徒の理解度をこれまでよりも簡単に把握することができる。
画面配信をしながら説明することで、これまで大型テレビが座席の位置によって見にくいという問題が解消される。
〈実践の目標〉
資料の読み取りを通して、扇状地の特色を理解する。
ロイロノートを活用して、友達の意見を共有することで学びを深める。
〈授業写真〉
〈場面1〉教師から送られてきた2つの写真から地形の共通点を見つけさせる
扇状地の形を理解するために、教師が2つの地形の写真を送り共通する形に線を引かせた。書き込んだカードを提出させ、比較機能を使うことで効率的に扇状地の形について確認をすることができた。
〈場面2〉資料で読み取ったことを提出させ、共有する
ロイロノートを使って資料を配付することで、カラーの資料を手元で確認することができる。またワークシートを写真に撮り、提出させ考えを共有することで、友達の意見と比較したり、自分とは違う考えを取り入れたりするなど学びを深めることができた。
〈場面3〉動画で理解を深めさせる
扇状地の特色について「NHK for School」の動画を視聴して理解を深めた。「Webカード」にしておくことで、動画を開くまでがスムーズになる。また「Webカード」を生徒に配付しておくことで生徒が後から動画を見返すことができる。
〈場面4〉授業の振り返りを提出させる
毎時間行っている授業の振り返りを写真にとって提出させる。これによって生徒の学びを簡単に把握することができる。また写真に撮って提出させることで、ワークシートを回収、返却の手間を省くことができ、コピーなどを取らなくても記録として教師の手元に残すことができる。また、生徒にとっても学んだことが蓄積されポートフォリオをつくることができる。
〈場面5〉練習問題を解かせ、提出させる
解いた練習問題を写真にとって提出させ、丸つけをして返却する。提出機能を使うことで提出できていない生徒が一目で分かるので、アドバイスに向かうことができる。また、生徒の理解度を把握することができるので、それを参考に授業後やテスト前の個別の支援に生かすことができる。
〈授業写真〉