中2 理科 音と光の性質【実践事例】(鎌倉学園中学校・高等学校)
鎌倉学園中学校・高等学校
小林 勇輔教諭
知識を得て、伝えて、深めよう
ジグソー法を用いて知識を得る、伝える、深める。
ホームグループの中から、1人ずつ、「光の反射の法則」、「光の屈折の法則」について発表する『専門家』を決めます。
専門家は、ホームグループの聴く側のメンバーに、「光の反射の法則」、「光の屈折の法則」について、作成した資料を使って説明します。
この際にロイロノートのお絵かき機能や、パワーポイント機能を使って、様々に工夫しながら説明をしていきます。
発表のあと、問題集の指定された問題を、ホームグループで協力しながら解くことで、理解をより深めさせます。
ロイロノート導入のメリット
講義形式や普通のグループ学習とは違い、協同で学ぶことによって、より深いレベルでの学ぶことができました。
実験結果の写真や動画に、簡単にスライドにすることができるので、説明をする時に生徒の理解度が深まりました。
講義形式では生徒たちの多くが受け身で参加していました。ですが、ロイロノートの導入が、主体的な学びへ一歩を踏み出すきっかけになりました。
実践の目標
専門家グループで議論し、作成した資料を用いて、ホームグループのメンバーに説明をする。
専門家は自分の考えを、聴く側に伝える。聴く側は、疑問に思ったことを専門家に伝えることで、お互いの理解度を高めて深めることができる。
実践の場面
1. 生徒実験の実施
与えられた課題に対しての実験を実施する。
生徒はどのような実験をしたいかを教師に報告する。
教師は必要な機材を揃えるだけで、生徒は自由に実験を行う。
与えられた手順で実施する実験とは違った醍醐味を生徒は実感していた。
2. 光の反射の法則の専門家が、聴く側へ説明する
光の反射の法則の専門家が、ホームグループの聴く側の生徒へ、作成した資料を使いながら説明する。この時に、ロイロノートのお絵描き機能を上手に使って説明したり、教科書を写真に撮って活用する生徒など、各専門家が工夫しながら説明を行っていた。
また、課題のひとつであった「万華鏡」のしくみについては、標準アプリのPhoto Boothを用いて説明するなど生徒達には驚かされた。
3. 光の屈折の法則の専門家が、聴く側へ説明する
光の屈折の法則の専門家が、ホームグループの聴く側の生徒へ説明する。
この時に、作成した資料をパワーポイント機能を使いながら説明したり、Webカードを活用して詳しく説明されたホームページなどを活用したりしながら説明をしていた。
また、実験時の写真などを活用し、説明する生徒も現れ、分かりやすいと評判になった。
4. 問題演習をホームグループで協力して解く
教科書の、「考えてみよう」や、問題集の指定された問題など、与えられた課題に対して、ホームグループ全員で協力しながら答えを導き出していく。この時、説明が分かりやすい生徒の周りに、多くの生徒が集まって教え合う様子がうかがえた。